通学生について

川﨑:まずは、松山校の生徒さんの通学圏について教えてください。
佐藤:松山市がメインで、あとは愛媛大学の医学部がある東温市からも来ている生徒はいますね。距離的に遠いのですが、今治市や大洲市、四国中央市から通ってくれている生徒もいます。
川﨑:そうなんですね。現浪比ってどれくらいですか?
佐藤:現役生が7割で浪人生が3割くらいですね。
川﨑:現役生の方が多いんですね!現役生は、どこの高校が多いんですか?
佐藤:公立高校の生徒もいますが、中高一貫の私立高校の生徒が圧倒的に多いです。愛光高校が一番多くて、次に済美平成ですね。愛光高校に関しては、全国から生徒が集まってくる進学校なので、学生寮も完備されてるんですね。ただ、夏や冬など長期休暇になると学生寮から出て帰省しなければいけないので、そのときには実家近くのメディカルラボに通ってもらえるようにしています。他校舎とも連携して、生徒の学習状況などを共有しながら、受け入れ態勢を整えています。
川﨑:それはすごいですね。全国に校舎を持つメディカルラボだからこそ、できることですね。志望大学はやはり愛媛大学医学部を目指す生徒が多いんですか?
佐藤:やっぱり愛媛大学が多いですね。そもそも国公立志向が強くて、愛媛大学以外でいうと、四国にある高知大学、香川大学、徳島大学はもちろん、岡山大学や神戸大学を目指す生徒もいます。もちろん、本人の学力状況や志向などを踏まえて私立を薦めるケースもありますけど、少なくとも入校の段階で私立を目指している人は本当に少ないですね。
川﨑:なぜそこまで国公立志向が強いんですか?
佐藤:愛光高校などの進学校が国公立第一主義でそういう指導をされてるんですよね。あとは、愛媛県に最も近い私立大学医学部って川崎医科大学になるんです。ただ、川崎医科大学は学費の面で敬遠されるご家庭が多いのも事実です。次に近い私立大は福岡大学や久留米大学になるんですが、九州に行くよりも四国内で、という考えになるみたいですね。
在籍チューターについて

川﨑:チューターは愛媛大学の医学部生ですか?
佐藤:17名いますが、全員が愛媛大学の医学部生ですね。現状は、女性のチューターが4名しかいないので増やしていきたいと思います。
川﨑:チューターの役割って具体的に何ですか?
佐藤:生徒からの質問対応がメインですが、チェックテストなども行っていますので、その採点も役割としては大きいですね。生徒が自己採点したデイリーテストについても、チューターの方で一通りチェックして、間違ったまま丸をつけていないか、覚え間違えていないか確認をしてもらっています。
川﨑:松山校が行なっている特徴的な取り組みはありますか?
佐藤:生徒には毎日、学習の記録をつけてもらっています。一日にやったことを記録することで、学習のバランスが取れているかチェックすることができるんです。例えば浪人生は学習時間の確保はできる一方で、科目に偏りが出るケースが多いので、そこをしっかりとチェックして全科目トータルでの学習戦略を伝えるようにしています。現役生に関しては、1週間に1回しか来ない生徒もいるので、来ない日にどんな勉強をしたのかも把握して、学習効率が上がるようにアドバイスしています。
川﨑:自宅で行なった学習記録もつけているんですね!
佐藤:全体を把握して分析しないと分からないですからね。特に現役生は学校の授業と並行して受験勉強をしなければいけないので、時間の使い方が大事になってくるんです。その時間の使い方も含めて指導していますね。
愛媛大学医学部入試の特徴

川﨑:愛媛大学の特徴について教えてください。
佐藤:小論文のテストに特徴がありますね。推薦入試と後期試験に「小論文」があるんですけど、他大学の小論文とは異なり英語や国語のテストに近いスタイルで出題されます。日本語や英語の長文を読んだ上で、設問に答えるという形式です。その内容は、指示された内容について本文を要約して説明をしたり、自分の考えを述べたりと、多岐にわたります。
川﨑:小論文のテストに国語と英語が混ざっているイメージなんですね。他にはありますか?
佐藤:一般入試の前期は、センター試験の国語のウェイトが高いですね。
川﨑:医学部受験生にとっては理系科目を中心に勉強していると思うので辛いですね。そうなると国語を受講されている生徒もいらっしゃるんですか?
佐藤:講習のときなどに受講をする生徒を含めると、数名はいますね。ただ愛媛大学に絞って受験勉強を進めているわけではないので、まずは英語、数学、理科2科目の実力をしっかりつけるというのが基本です。
受験生へのメッセージ
川﨑:ありがとうございます。最後に受験生へのメッセージをお願いします。
佐藤:よく生徒に伝えているのは、自分一人で苦しさを抱え込まないで、ってことです。メディカルラボの場合は、1対1の授業なので講師との距離も近いです。特に松山校は、校舎の規模としては決して大きくないです。そのため教務スタッフやチューターとの距離も非常に近いので、悩んでいることがあったらすぐに相談できます。受験勉強を進めていく上では、うまく行かない時期もあると思いますけど、私たちも全力でサポートしますから、メディカルラボを上手く活用して医学部合格という目標を達成してもらいたいですね。
(※本記事は2019年12月時点での内容になります。)