杉本 大貴さん
授業の質が高いことはもちろんだが、何よりも質問・添削システムが良かった。少人数なので講師の先生にはすぐ顔と名前を覚えて頂けた。質問に行くと「お、杉本くんどうしたの?」と声をかけていただけるし、授業の質問をすると「ここ分からなさそうな顔してたもんね」と、授業中もよく見て頂けていることが実感できた。添削指導では、学生のアルバイトなどではなく、普段自分が教わっている先生に直接見てもらえるので、授業、質問、添削の指導内容が一貫していた。チューターは、各講師から生徒それぞれの授業の様子などをしっかり情報収集しているようで得意科目・苦手科目のバランスを見ながら適切にアドバイスして頂けた。それぞれの志望校合格に向けて予備校全体が一丸となっているのがよく伝わってくる良い環境での一年だった。
医学部進学を目指し始めたのはいつ頃ですか?そのきっかけは何ですか?
祖父が産婦人科医だったこともあり、幼いころから医師という職業は身近なものだった。高校1年生のときに友人をバイクの事故で亡くし、自分の周りの人が突然いなくなる悲しみに大変ショックを受けた。それがきっかけで、医師、特に人命救助の最前線ともいえる救急医を志した。
東京医科大学に進学を決めた理由は何ですか?
他に合格校がなかったので…。国立が第一志望だったので、予備校のチューターと話し合い、センター利用で取れる所をいくつか併願したうちのひとつだった。
12~15 | 12~15 |
3~5 | 3~5 |
医学部の受験勉強を、本格的に始めたのはいつ頃ですか?
高校3年生
受験勉強の中で「効果を感じた」オススメの勉強法を教えて下さい。
どの科目においても、まずは覚える。英単語や公式もそうだが、受験的によく見る問題は問題文、解き方をすべて暗記する。何度も同じ問題を解くうちに理解は後からついてくるし、似たような問題が出れば「あの問題と似てる!」と感じるので、それと同じように解き進めていた。入試は必ず答えが1つ存在する問題しか出ないし、決して満点を取るわけではないので、頻出問題を頭の中に徹底的に入れ、それをアウトプットする訓練を積むことで、合格点が取れるようになったと思う。
受験勉強の中で「一番苦労したこと」はなんですか?
自分の勉強法は「まずは覚える」というやり方だったので、初めのうちは理解が伴わずに雲を掴むような感覚で勉強していたのが精神的にキツかった。ひたすら解き続ければいつか理解できる日は来るので、その日が来るまでの我慢と思っていた。どうしても理解が難しいものは先生方に質問に行くことで理解するための糸口をつかむことが出来たし、覚える材料がたりないときは先生方に相談に行くと類題をたくさん与えていただき、その面倒も最後まで見ていただけたので、そうしていく中で乗り越えていったように思う。
受験期はどんなことにストレスを感じていましたか?その対処法は?
浪人当初の、授業が理解できない・成績が伸びないというストレスが大きかった。高校時代の友人に浪人している人が多かったので、その人たちと東大の五月祭に行ったりすることがストレス発散、モチベーション維持につながったと思う。
科目 | 書籍名 | おすすめ度 |
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英語 | Next Stage | |
英語 | 「イチから鍛える英語長文」シリーズ | |
数学 | 理系数学の良問プラチカ | |
理科 | 「重要問題集」シリーズ | |
理科 | 「基礎問題精講」シリーズ |
入試情報をどこで集めていましたか?参考になりましたか?
予備校のチューター、講師の先生方に聞くことが多かった。やはりたくさんの経験があるので、過去の成功例・失敗例を踏まえ、かつ自分の性格、志望等を総合的に判断してアドバイスしていただけた。非常に参考になることばかりだった。
面接試験での「その大学ならではの質問」を教えてください
東京医科大学 「倫理」とは何だと思いますか?
琉球大学 卒業後はこのまま沖縄に残る気はありますか?
最後に、これから受験する方々へのメッセージやアドバイスをお願いします。
自分は、「覚えたくない英単語を覚え、医学に関係なさそうなベクトルの問題を解く。何の意味があるんだろう…?」そんな風に思っていました。その疑問に明確な答えが出たわけではありませんが、少なくとも、合格するために勉強してきたその「姿勢」はこれからも大事なものなのではないかなと思います。もしかしたら、医学部合格後は一生ベクトルの問題を解くことはないかもしれませんし、サインコサインタンジェントがただの呪文のように無意味になるのかもしれません。ただ、それらが出てくる公式を覚え、それを使いこなして問題を解くこと、このプロセスはきっと医学部に入った後も、医師になった後も活きてくるのだと思っています。一生をかけて膨大な勉強をする体力をつけるために受験勉強に取り組む、それだけでも、勉強する意味が少しは出てくるのではないでしょうか?日々の勉強の先に明るい未来が待っていることを願っています。
担当講師・担任からのコメント
浪人当初、高校の先生から、「医学部に進学するには3年はかかる」と言われたところからのスタートでした。本人も言っているとおり、前期は講師の先生方の話がまるでわからず、といった感じでしたが、夏休みにしっかりと帳尻を合わせて理解できるまで成長しました。「わからないことは、まず講師に聞く」という姿勢を1年間貫き、自分のスタイルとしていったようです。その姿勢は、大学入学後も変わらず、大学の先生にも臆せず質問をするので、彼の名前を知らない先生はいないくらいになっているとのこと。ただ、それも才能だと思います。そんな彼だからこそ、高校の先生から3年と言われた時間を、わずか1年で達成できたのだと思います。