兵庫医科大学の傾向と分析

情報提供：医系専門予備校 メディカル ラボ
2025年04月時点の情報です。

兵庫医科大学の入試問題の出題傾向と分析

英語

読解３題、英作文1題の出題形式は23年度通り。記述問題はあるが、大問４以外は標準レベル以下であるため取り組みやすい。読解問題では段落ごとの内容一致や内容真偽は全く出題されず、代わりに語句整序、空所補充、同意語選択、英文和訳が出題されるため、全体的な内容の把握より、文法・語法・語彙・文構造などを意識した精読に重点を置いた方がよい。大問４の和文英訳は難しいため、英作文の基礎を確立したあと、過去問や大阪医科薬科大の過去問でしっかりと練習しておく。

数学

大問1は、小問集合で幅広い範囲から基本的な問題が中心に出題される。大問２・３は誘導形式の大問で難度にかなりの差があり、知識・経験の有無が左右する問題が多い。典型解法を習得した上で過去問を解いて本学の問題に慣れておくとよい。難度の高い問題の対策としては、難関大や国公立大の問題で思考力を養うことが効果的だろう。また、最低限の論述はするように心がけたい。

化学

大問３題で、理論主体の2題、有機1題からなる。大問1を素早く解き、以降の計算問題にしっかりと取り組む必要があった。大問2のグラフ描図や、大問3のインジゴの構造把握もポイント。それ以外は標準的内容が多かった。解答用紙の大きめの解答欄に、計算導出過程や簡潔な論述を記載する形式が続いている。本学のWebサイトに掲載されている過去問の模範解答を参考に、自分の解答をチェックしよう。メディカルラボの本学実力判定テストで慣れておくとよい。

生物

23年度と同様に大問5題構成の記述式。論述問題は毎年10問程度出題され、字数が指定されるものや解答欄に収まるように答えるものが見られる。大問1は小問集合で、小問数は15～20問程度が多く、24年度は18問だった。年度によって難度は違うが、ここで時間をかけ過ぎないように注意したい。また、23年度はほとんど手がつけられないほど非常に難度の高い問題が多かったが、24年度は何とか手がつけられる問題が多く、易化した。

物理

24年度も、例年通り全分野から出題された。23年度と比べると典型問題の割合が増え、受験生にとっては解きやすかったのではないだろうか。しかし、試験時間に対して問題数が多く、24年度の大問５のような計算が重たい問題も含まれており、さらに解答の過程まで記述しなければならないため、時間内に問題を解き切ることとは困難。24年度では、まず解きやすい大問２～４から手をつけ、ここである程度の得点を確保し、時間が余れば大問１・５のように若干難度が高い、また計算に時間がかかる問題に手をつけるというような戦略で臨んだ方がよい。