医学部に特化した予備校の中でも、受験生からの支持が高いメディカルラボと医学部予備校ガイドの特別対談企画。全国に26校舎を展開するメディカルラボの指導方針や人気の秘密に迫ります。
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- 回答者
- メディカルラボ
- メディカルラボ本部
小川 友輝 氏
メディカルラボPersonal、誕生
▼メディカルラボPersonalについて
☆365日使えるあなただけのスペース「MyDesk」 メディカルラボPersonal では1つの学習ブースを「MyDesk」として365日ご利用いただけます。「MyDesk」の引き出しには、教材なども保管しておくことができます。授業ではもちろん、自習する時も「MyDesk」をいつでも利用できるため、予備校や学習塾にありがちな自習室の場所取りや、荷物の保管場所などを考える必要がありません。校舎が開いている平日15時~22時、土日祝9時~22時までいつでも静かな環境で集中して学習に取り組むことができます。 ☆授業は1対1のオンライン授業 メディカルラボPersonalの授業は、大阪校のプロ講師とオンラインで繋いで行う「同時双方向型」の1対1個別オンライン形式です。授業は生徒の表情と手元のノートを写す2つのカメラ設備のもとに行われます。授業を担当するのは医学部入試の出題傾向や特徴を熟知したプロ講師。講師は生徒一人ひとりの理解度や習熟度、志望校、性格に合わせて、生徒とコミュニケーションをとりながら授業を進めます。わからないところはリアルタイムで講師に質問できるため、速やかな理解と知識の定着に繋がります。▼校舎紹介
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Personal 奈良学園前校
住所:奈良県奈良市学園北2-1-5 ローレルコート学園前レジデンス施設棟4F
アクセス:近鉄奈良線「学園前駅」北口より徒歩1分
全国の医学部情報力
▼全国の医学部情報を持っている
-メディカルラボは受験情報誌を毎年出版されていますよね。これも全国に校舎を構えているからこそ、たくさんの情報収集ができるということだと思います。具体的に、他の予備校では得られない情報などありますか?
小川:例えば、推薦選抜ですね。実は、推薦選抜については過去問などは基本公表されていませんし、赤本でも取り扱っていません。そのため、メディカルラボでは、実際に受験した人に試験内容をレポートに書いてもらい、それを全国校舎で共有しています。校舎数も生徒数も一般的な医系専門予備校よりも多い分、様々な大学の推薦選抜の情報を持っています。だからこそ、一般入試はもちろんのこと推薦選抜であっても、メディカルラボの生徒は万全な準備ができ、入試本番も余裕を持って試験に臨むことができます。これは全国に校舎を構えたスケールメリットだと思っています。
▼生徒にとって必要な情報だけを与える
-メディカルラボは完全個別指導というスタイルで学習指導を行っていますよね。志望校に合わせた情報戦略のアドバイスも同様に「個別」でおこなっているのでしょうか?
小川:不必要な受験情報を与えてしまうと、生徒の心配を煽って余計な混乱を招くことになります。学習の進め方や、大学別の傾向と対策など、多くの情報の中から「あなたに必要な情報はこれですよ」と分かりやすくお伝えすることができるのが、完全個別指導です。
例えば、集団授業では解法などの説明の際に「これが最適な方法です」と言う先生がいますよね。でもそれは、集団授業において大多数の生徒にとって最適な方法というだけで、目の前にいるたった一人の生徒にとってもそうとは限りません。個別指導では、その生徒の考え方や理解力に合わせて「最適な方法」を教えてあげることができます。
また、志望校の選定時においても、生徒の年間成績から得意科目や苦手科目を明確にし、例えば「東邦大学は英語の配点比率が高く、あなたにとって有利な大学ですよ」という提案をしたり、入試問題と生徒の相性を見極めた上でその生徒にとって有利な提案をしたりすることができます。さらに、合格者の「現役生・浪人生の比率」や「推薦合格者・一般合格者の割合」など、様々な角度から大学を分析し、その生徒にとってより合格可能性の高い大学を提示することができます。
完全個別指導の魅力
▼合格に最も効果的な「完全個別指導」
-メディカルラボが多くの受験生に選ばれる理由はどこにあると感じていますか?
小川:そうですね、メディカルラボは2021年度で1472名の合格者を出していますので、その点で評価を頂いているのも大きいと思いますが、実際にメディカルラボに通った生徒にアンケートを実施した結果、6割以上の生徒が「1対1の個別指導」に魅力を感じてくれていました。
しかも、メディカルラボで教える講師は学生講師ではなく、プロ講師にこだわっています。医学部受験に精通したプロ講師が1年間継続的に1対1で指導しますので、生徒の目標や個性、習熟度を見極めながら確実に志望校合格へ導くことができます。
-「少人数+オプション個別」の指導スタイルと「完全個別」ではどのような違いがありますか?
小川:いつでも個人の希望や状態に合わせて対応ができる、というのが大きな違いです。集団授業では4月スタートでカリキュラムもきっちり決まっていますが、個別授業であれば、2月中からでもスタートできますし、6月からスタートしたとしても、すでに4月・5月のカリキュラムが終わってしまい学習できないということがありません。本人が始めたいと思ったときにいつでも学習を始めることができるのは大きなメリットです。
一人ひとりの状況に合わせて適切な対応ができるのが完全個別指導の大きな魅力です。
▼生徒に合った教え方を徹底する
-個別授業で様々な講師がいると、教え方がそれぞれ違うことによって、生徒の成績にも差が出てしまったりしませんか?指導法を統一させるなどの対策等はあるのでしょうか?
小川:講師の先生方に常に意識してもらっているのは、「その生徒にあった解き方を教えてあげること」ということです。問題の解き方はもちろん、復習の仕方にも、様々な方法があります。目の前の生徒が今までの説明で理解できていない場合は、その生徒が理解できる「別の方法」を提示し指導するようにお願いしています。
そして、「質問の投げかけ方」も大切だと考えています。例えば、生徒に「分かった?」って聞いてしまうと、生徒はすぐに「分かった」と返事をしてきます。それは、「分からない」という事を隠そうとしたり、先生にもう一度話をさせるのは「申し訳ない」と思ってしまうからなんです。だから、細かく生徒の表情や様子を確認しながら「もう一度説明しようか?」という質問をすることによって、正直な気持ちを言いやすい状況を作ってもらうようにしています。
また、授業の進め方については、メディカルラボの作成したカリキュラムに沿って授業をしてもらっています。「いつまでにどこまでやる」というラインは決めておき、さらに先生がそのスケジュールから逆算して生徒の一日の学習範囲を決めていますので、先生によってスケジュールが遅れたり、進み過ぎたりすることはありません。
▼生徒1人に対し、原則7人の講師が指導
-受験勉強が進んでいくにつれ、大学別の入試対策をおこなう時期になってくると、「どの科目に力を入れるべきか?」と悩んでしまいそうですが、そのあたりはどのようにアドバイスされているのでしょうか?
小川:メディカルラボでは、生徒1人に対し、全科目合計で7人の講師が付きます。そして、今後のカリキュラムの方針等「生徒の成績をどうやって伸ばしていくか」についての打ち合わせは、担任+担当講師全員で行っています。英語を長文・文法で分けたりすることはよくあります。数学も分野が多いので分ける場合が多いですね。複数の講師が見ることで、様々な弱点克服のアイディアが出てきますから、合格への可能性は絶対に広がると思います。また、担当科目の違う講師とも生徒情報を共有することで、多角的な視点を持って指導を行えますし、より効率的に生徒を合格へ導くことが可能です。
▼チューターは現役の医学部生でなくてはならない
-医学部の受験生は、成績の事に限らず様々なプレッシャーを感じていると思うのですが、どのようにフォローされているのでしょうか?
小川:メディカルラボでは、現役の医学部生にチューターとして活躍してもらっています。
初めて現役の医学部生をチューターとして迎え入れたとき、生徒からチューターに対し「やる気がなくなってしまったとき、どう解決しましたか?」などの質問が非常に多かったことから、講師に対しては「聞けない質問」があるんだと分かりました。それ以降チューターは「現役の医学部生」にお願いしています。
チューターは受験生にとって、同じ境遇を乗り超えたよき「先輩」です。年齢も近いので「お悩み相談室」のようになっていますね。受験当時の経験を話してもらうことで、生徒の不安や悩みを軽減することができているんだと思います。
また、生徒管理の面では「個別担任制」を設けています。「学習に関する相談」や「受験校の選定」など、あらゆることを生徒・保護者の方と一緒になってサポートしていきます。困ったときには遠慮せず頼っていただきたいなと思います。
受験生・保護者の方へのメッセージ
▼合否の差は「志望校対策」をどれだけやったか
-最後に、医学部予備校ガイドを見て下さっている医学部受験生や保護者の皆様へ、メッセージをお願いできますか?
小川:医学部受験は難関と言われていますが、戦略的に正しく勉強していけば合格できる可能性は十分にありますので、偏差値や倍率が高いからといって諦めないでほしいですね。
合格者と不合格者の偏差値の分布図を見ると、ほとんど差がありません。つまり偏差値が高くても落ちてしまう受験生もいれば、偏差値が低くても合格する受験生もいます。最後に合否を分けるのは「受験校対策をどこまでやったのか」ということです。しっかりと戦略を立てて受験に臨むことが最も重要だと思います。
そして、保護者の方にご理解いただきたいのですが、受験生に「過剰な期待」はしないであげてください。生徒達はすでに、両親の気持ちに応えようと頑張っていますし、自分の将来に対して覚悟をもって進んでいる最中です。「必ず合格を勝ち取れる」と信じて、見守ってあげてください。