医学部を目指す方の中には、勉強だけでなくスポーツにも力を入れている方もいるのではないかと思います。
スポーツでの成果を収めつつ医学部受験も成功させることは、並大抵の努力では叶いません。
ところが、メディカルフォレストには柔道の道で世界トップアスリートとして活動する傍ら、医学部受験も成功させた方がいました。
それが柔道選手の朝比奈沙羅さんです。
スポーツで世界一を目指しながら医学部合格を目指されるケースはまれですが、このような珍しいケースにも対応できるのが医学部専門予備校。
そこで今回は、朝比奈さんの成功ストーリーについて伺いながら、それを支えたメディカルフォレストのサポート体制についても取材をしてきました。
この記事は以下のような方におすすめです。
- スポーツも医学部受験も成功させようと頑張っている方
- 何かを理由に医学部受験を諦めようとしている方
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- 獨協医科大学合格
- 柔道家(2018年世界選手権金メダル)
朝比奈 沙羅 さん
-メディカルフォレスト概要
メディカルフォレストは一人ひとりを大切にする少人数定員制の医学部予備校です。
医療現場の第一線で活躍する医師を一人でも多く輩出しようという理念のもと、きめ細やかなカリキュラムと快適な学習の場を構築してきました
開校以来、東京大学、東京医科歯科大学(現:東京科学大学)、慶應義塾大学など、800名を超える合格者を名のある大学へと送り出しています。
柔道と医学部受験の両立の大変さからバーンアウト状態に
-まずは、柔道選手と医師の両方を目指すことになったきっかけについて教えてください。
朝比奈:柔道は小学2年生の時に鈴木桂治先生がアテネオリンピックで大きい相手を投げて金メダルを取ったのを見て憧れたことがきっかけです。
鈴木桂治先生の姿に夢中で、誰に言われたわけでもないのに正座して、食い入るようにテレビを見ていました。
どうしてもやりたくなって、自分から親を説得して柔道を始めました。
柔道を始めた当初は強くありませんでしたが、始めた時から金メダルを取るのが夢でした。
医師を目指すようになったのは柔道を始めるより前のことです。
私の家族は両親とも医療従事者だったので、私も自然と医師になることを目指すようになりました。
-柔道を続けながらも、医学部合格を目指すのは大変ではありませんでしたか?
朝比奈:私の中では、柔道と勉強を両方頑張ることが当然という考えでした。
しかし、中学から世界中に遠征に行っていたため、授業に出たくても出られないことがあったり、高校3年生の夏の大会で、受験期にも関わらず満足に勉強ができなかったりと大変な思いもしました。
夏に勉強ができなかった分、冬に1日11時間の勉強を毎日続けていたところ、受験を迎える直前にバーンアウトしてしまい、やる気が出なくなるという経験もしました。
当時は、自分が医師を目指しているのは、親の影響や今まで生きてきた環境に流されているだけなのではないかと、本当に医師になりたいのか悩んでいた時期もあります。
1年目の受験は、柔道と勉強を両立することの大変さを痛いほど実感することになった時期でしたね。
-そんな中でも医学部合格を諦めなかったのはどうしてですか?
朝比奈:医学部に不合格になったときに相当なショックを受けたことが大きかったですね。
電車の中で東海大学医学部に不合格になったことを知ったときには、人目もはばからずショックで泣き崩れてしまいました。
そのときの悔しさで「自分は本当に医師になりたいのだ」という気持ちを改めて認識することができました。
-現役では不合格になってしまった後、どうされたのでしょうか?
朝比奈:結果として、東海大学体育学部に入学しました。
ただ、やはり医学部に入りたいという気持ちは消えていなかったため、どこかのタイミングで再度医学部を目指そうとは思っていました。
その後、医学部への二年次編入を狙うなどしましたが、柔道との両立は難しくなかなか実現することはできませんでした。
-そんな中、メディカルフォレストに通い始められたわけですね。
朝比奈:はい。父親が見つけて、すすめられたことをきっかけに大学3年時から通い始めました。
-メディカルフォレストを選んだ理由は何だったのでしょうか?
朝比奈:通学に非常に便利だったのとサポート体制がしっかりしていたことですね。
私の練習場と実家のそばに1校舎ずつあり、どちらでも授業が受けられたため非常に便利でした。
また、望月さん(教務担任)からものすごく丁寧なサポートをしていただいたので、メディカルフォレストに通い始めました。
遠征にも対応した手厚いサポートで医学部合格を勝ち取る
-メディカルフォレスト入塾後の受験勉強はいかがでしたか?
朝比奈:メディカルフォレストでは、進度やスケジュールなど全て私に合わせて授業を進めていただきました。
私は中学時代から全日本の強化選手に選ばれていたために、授業を受けられていない分野の理解が乏しくなっていました。
そのため、できる分野とできない分野が入り乱れているという、いわば、虫食いのような状況でした。
メディカルフォレストでは、私のできる分野は発展的な内容を、できない分野は基礎的な内容をと、私に合わせて授業を行ってくれました。
理解が乏しい部分のサポートをしっかりと行ってくれたのは、穴の多い私にとって非常に助かりました。
-スケジュールに関してはどのようなサポートを受けられたのでしょうか?
朝比奈:私は世界選手権などの大会により、遠征などのイレギュラーが多くあったのですが、それらに対しても非常に丁寧に対応していただけました。
具体的には、遠征中にやるべき課題を与えられるだけでなく、私の進度に合わせて「メディカル映像」という映像授業教材を、タブレットにダウンロードして渡してくれました。
そのため、遠征先でも自分に合った学習を継続して行うことができました。
-遠征中のカリキュラムにも対応してくれるとは、まさに、一人ひとりに合わせた指導ですね。
朝比奈:はい、カリキュラムだけでなく、入試形態についても私にぴったりの推薦入試を選んでいただきました。
私はメディカルフォレストに来るまで、AO入試や推薦入試といった入試形態があることすら知りませんでした。
結果的にAO入試で合格することができましたが、メディカルフォレストとの出会いがなければ、この合格はなかったと思っています。
-AO入試や推薦入試では一般入試と異なる問題が出ると思いますが、それらの対策はどのようにされたのですか?
メディカルフォレストには、医学部の受験情報が本当に多く蓄積されており、それらの情報をもとに合格するための勉強法について学びました。
私は生物を受講してこなかったのですが、自然科学に関わる理数系の融合問題が出題される学校のAO入試を受けました。
その際には、生物を1から学ぶのではなく、その学校の出題傾向を分析したうえで、融合問題を解くために必要な知識に絞った授業を行ってもらいました。
また、試験傾向の分析も正確で、授業でやった予想問題が3日後の本番の試験に出題されるほどでした。
メディカルフォレストに入ったことが、医学部合格にプラスに働いたことは間違いないですね。
-一次試験に合格されたときのお気持ちはどうでしたか?
朝比奈:1次試験合格を聞かされたとき、最初はドッキリかと思いました(笑)
合格するとは思っておらず、合格発表も見に行ってなかったので、父から受かっていると聞いたときには嘘だと思いましたね。
ただ、そこからは気持ちを切り替えて、二次試験への準備を着々と始めました。
二次試験では、柔道のキャリアをアピールできるため自信がありましたが、メディカルフォレストで改めて入念に対策を行い、合格を手にすることができました。
-晴れて、医学部に合格されたわけですが、その時の率直なお気持ちを聞かせてください。
朝比奈:純粋にうれしかったですね。私よりも父が喜んでくれました。
私は、家族や予備校の先生、スタッフなど周りの人の支えがあって合格できたと思っています。
合格したことで、支えてくれた周りの人にも合格をプレゼントすることができました。
私の努力だけでなく、周りの方々の努力も報われたのがうれしかったです。
バーンアウトしないよう勉強の息抜きも大切に
-柔道をしながらも、受験勉強を続けることができたのはどうしてでしょうか?
朝比奈:私にとっては勉強の息抜きが柔道で、柔道の息抜きが勉強でした。
受験期になると勉強しなければいけませんが、バーンアウトしてしまうと結果は出ません。
受験生の皆さんはバーンアウトしてしまわないようにリフレッシュ方法を見つけてほしいですね。
人から「頑張れ」といわれて頑張る部分ももちろんありますが 、勉強もスポーツも最後に頑張るのは自分です。
バーンアウトする前に適度に休息をとることも大切です。
-日本では、朝比奈さんのようにトップアスリートがセカンドキャリアで医師などの職業につくことは少ないですが、そのことについてどう思われますか?
朝比奈:日本では1つのことを頑張るのが美学とされているなと感じます。
私自身、理解されないこともありました。
でも、私にとっては幼い頃から勉強と柔道の両方を頑張ることが普通でした。
私も全員が文武両道をする必要はないと感じていますが、柔道をやっている人は勉強ができないといった風潮はなくなってほしいと思います。
私は、物事はできるかどうかではなく、やるかやらないかだと思っています。
日本全体が、自分の限界を自分で決めないでのびのびとチャレンジできる環境になってほしいと願っています。
できないと決めつけてしまうと、可能性を狭めてしまうので。
自分の人生に自分で金メダルを
-最後に、受験生に向けてメッセージをお願いします!
朝比奈:今はつらいかもしれませんが、今の頑張りが報われたときにはすべて自分に還ってきます。
私は学力が伴わず、何度も受験に落ちてきました。
しかし、受かったときには努力や悔しい気持ちが報われたと感じました。
医学部受験も私が生きてきた柔道という勝負の世界と同じで、「勝つも負けるも自分の責任」だと思っています。
合格することができたのならあなたの力です。
受験は結果がすべてですが、受験において結果が伴わなかったとしても自分の人生をやり切ってほしいと思います。
のびのびとチャレンジをして、自分の人生に自分で金メダルをあげて欲しいと思います。
朝比奈さんと教務担当の望月さんに話を伺って感じたことは、メディカルフォレストは受験生の幅広い要望に応えることのできる予備校であるということです。医学部受験をされる方々は、高校生、浪人生、大学生、社会人といった肩書や、性格、学力など様々な個性を持たれていると思います。一人ひとりの個性を把握して、蓄積された情報をもとにそれぞれに合った医学部合格への道を用意する、それがメディカルフォレストの特徴です。興味を持たれた方はぜひ、メディカルフォレストを訪れて、自分に合った合格までの道筋を描いてもらってはいかがでしょうか?