産業医科大学の傾向と分析
情報提供:医系専門予備校 メディカル ラボ
2025年04月時点の情報です。
産業医科大学医学部は、産業医学の振興と優れた産業医の養成を目的として設置された我が国唯一の医学部です。
労働環境と健康との関係についての高度な学識を有することが出来るように、標準的な医学教育カリキュラムに加えて、独自の産業医学教育を行い、働く人々の病気の予防と健康の増進に貢献し、健やかに働き豊かに暮らせる社会の実現に寄与できる医師の育成を行っています。
以上の目的を十分に理解し、それを遂行し得る学生を全国から募集します。
医学部の「求める学生像」及び「大学入学までに身につけておくべき教科・科目等」は、次のとおりです。
<求める学生像>
1 産業医として活躍したいという明確な目的意識を持っている。
2 臨床医学のみならず予防医学や健康増進にも深い関心を持っている。
3 医師として生涯にわたり自ら物事の本質を考え、探究する意欲を持っている。
4 幅広く医学の知識を修得し、発展・応用することができる能力を有している。
5 豊かな人間性と高い倫理観を備え、他者との協調性やコミュニケーション能力を有している。
<大学入学までに身につけておくべき教科・科目等>
1 総合的かつ専門的な医学教育に対応できる高等学校教育科目全般における基本的学力を有している。
2 医学知識を学習するための外国語科目の語学力を有している。
入試に関する問い合わせ先 | 入試事務室/〒807-8555 福岡県北九州市八幡西区医生ヶ丘1-1 TEL:093-691-7295 |
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募集要項の請求方法 | 大学のホームページ ※詳細は大学のホームページに掲載。 |
大学ホームページ | |
学部所在地 |
問合せ先に同じ。 Google Map |
アクセス | JR鹿児島本線・筑豊本線 折尾駅西口からバスで産業医科大学病院入口下車。 |
学部学科・定員 | 医学部=医学科105 |
大学院 | 医学研究科=医学専攻、産業衛生学専攻、看護学専攻 |
おもな付属施設 | 大学病院、産業生態科学研究所、産業医実務研修センターなど。 |
沿革 | 昭和53年に開学した。 |
※英語は著作権処理の都合上、問題が公開されていないため、大問ごとの分析表および分析コメントは掲載していません。
大問が5題に増加。大問1は4年連続で医学を基にして問題が作られており、理科のような単位変換をするのみ。過去問で経験しておくとよい。大問2の小問集合が20年度以前に戻り、難度の高い問題が含まれるようになった。大問3~5は21年度に易化して以降、難度に大きな差はない。過去には離心率やオイラー線などの知識を必要とする出題もあったため、解ける問題から確実に解く姿勢も大切だ。数学Ⅲは、誘導なしでは難しい問題や計算が面倒な問題も含まれていることも多い。定積分の計算はこれまでもよく出題されている。問題演習に取り組む際に計算を工夫したり別解を考えるなどして、計算力・思考力を養っておくとよいだろう。
大問3題、2科目で100分。迅速に知識問題と40字以内の論述を解答して、大問1の計算問題に取り組むことが大切だ。例年、計算問題は定番で、化学反応式、有機の構造決定の出題が多いが、時間的な厳しさは他大学よりやや少なめ。本番では、構造式の記載例や有効数字指定に注意しておこう。工業的製法、日常に関連する物質が多い。そのため、無機・有機化合物の用途、天然・合成高分子化合物の計算問題に注意して対策しておこう。
23年度と同様に大問3題構成の記述式。知識問題が増加した。しくみを説明させる記述などしっかりとした知識がないと解答できない問題が多いので、中途半端な知識では正答できない。また、データの読み取り問題は、生物基礎・生物の知識を基にして考察していくので、知識の使い方をあらかじめ練習しておく必要がある。記述や考察は一人での学習は難しいと思われるので、できれば学習を定期的に見てもらい、書き方や考え方の修正を行っていくことが望ましい。
例年通り、大問3題構成。21年度以前の入試では、問題の設定が複雑であったり、受験生になじみのないテーマが出題されたりと、非常に難度が高かったが、ここ数年は標準レベルの典型問題が出題されており、難度は落ち着いた印象だ。そのため、合格点は非常に高得点となることが予想され、ケアレスミスでの失点は致命傷となる。また、試験時間にあまり余裕はないため、解ける問題から確実に点数を稼いでいくこと。