産業医科大学の傾向と分析
情報提供:医系専門予備校 メディカル ラボ
2022年11月時点の情報です。
産業医科大学医学部は、産業医学の振興と優れた産業医の養成を目的として設置された我が国唯一の医学部です。
労働環境と健康との関係についての高度な学識を有することが出来るように、標準的な医学教育カリキュラムに加えて、独自の産業医学教育を行い、働く人々の病気の予防と健康の増進に貢献し、健やかに働き豊かに暮らせる社会の実現に寄与できる医師の育成を行っています。
以上の目的を十分に理解し、それを遂行し得る学生を全国から募集します。
医学部の「求める学生像」及び「大学入学までに身につけておくべき教科・科目等」は、次のとおりです。
<求める学生像>
1 産業医として活躍したいという明確な目的意識を持っている。
2 臨床医学のみならず予防医学や健康増進にも深い関心を持っている。
3 医師として生涯にわたり自ら物事の本質を考え、探究する意欲を持っている。
4 幅広く医学の知識を修得し、発展・応用することができる能力を有している。
5 豊かな人間性と高い倫理観を備え、他者との協調性やコミュニケーション能力を有している。
<大学入学までに身につけておくべき教科・科目等>
1 総合的かつ専門的な医学教育に対応できる高等学校教育科目全般における基本的学力を有している。
2 医学知識を学習するための外国語科目の語学力を有している。
入試に関する問い合わせ先 | 入試事務室/〒807-8555 福岡県北九州市八幡西区医生ヶ丘1-1 TEL:093-691-7295 |
---|---|
募集要項の請求方法 | 大学のホームページ ※詳細は大学のホームページに掲載。学校推薦型選抜の募集要項はホームページに加えて、テレメール、入試事務室あて郵送にて請求可能。 |
大学ホームページ | |
学部所在地 |
問合せ先に同じ。 Google Map |
アクセス | JR鹿児島本線・筑豊本線 折尾駅西口から北九州市営バスで産業医科大学病院入口下車。 |
学部学科・定員 | 医学部=医学科105 |
大学院 | 医学研究科=医学専攻、産業衛生学専攻、看護学専攻 |
おもな付属施設 | 大学病院、産業生態科学研究所、産業医実務研修センターなど。 |
沿革 | 昭和53年に開学した。 |
大問1は空所補充のみの長文問題、大問2・3は記述式の英文和訳と内容説明に加え、全ての選択肢に○×を付ける内容真偽が出題される長文問題、大問4は100語程度の自由英作文という21年度までの傾向に全く変化はない。難度も21年度と同等で、内容理解に
重点が置かれているため直接文法を問う問題はない。そのため、対策には同傾向の国公立大2次用の問題集を利用できる。大問1は語句の空所補充だが、全くヒントがないため慣れておく必要がある。本学の過去問はもちろん、熊本大医学部の過去問も利用できる。
大問1~3が空所補充、大問4が記述となった。大問1の空所補充は、2年連続で医学的な内容を基にして問題文が作られており、戸惑った受験生もいたかもしれないが、理科のような単位変換をするだけにすぎない。大問2~4については、21年度は新型コロナウイルスの拡大による学習進度への影響に配慮したと思われる易化があったが、22年度は難化したように見える。過去には離心率やオイラー線などの出題もあったので、解ける問題から確実に解く姿勢も大切。数学Ⅲは誘導なしでは難しい問題や計算が煩雑な問題も含まれていることも多い。定積分の計算はこれまでもよく出題されている。問題演習に取り組む際には、計算を工夫したり別解を考えるなどして計算力・思考力を養っておくとよいだろう。
大問3題。20年度以降、構成に変化はない。答えやすい設問が多いが、2科目100分の中で知識問題を迅速に解答した上で計算問題に取り組むことが大切。化学反応式、有機化合物の構造決定や計算問題の出題が多い。構造式の記載例や問題ごとにある有効数字の指定に注意しておこう。工業的製法、日常で関連する物質、高分子に関する出題が多い傾向にある。そのため、接触法、ソルベー法、ヘキスト-ワッカー法、合成樹脂などを対策しておくとよい。過去問も良問が多いので取り組んでおこう。
21年度と同じ大問3題。仕組みを説明させる記述などしっかりとした知識がないと解答できない問題が多いので中途半端な知識だと正答できない。また、データの読み取り問題は生物基礎・生物の知識を基に考察していくので、知識の使い方をあらかじめ練習しておく必要がある。記述や考察は一人での学習は難しいと思われるので、できれば学習を定期的に見てもらい、書き方や考え方の修正を行っておくこと。
例年通り難度が高い上に問題量も多く、2科目100分の試験時間内に完答することは難しい。大問3のように、見かけの複雑な設定の問題がみられるが、このような問題のほとんどは、基本的な考え方の組み合わせになっていることが多い。誘導に乗れるかが重要。物理の本質的理解はもちろんのこと、問題文の読解力、計算力が要求される。過去問を解く際には時間配分を意識しながら、確実に解ける問題から先に解く練習をしておきたい。22年度も原子の出題はなかったが、過去には出題されている。