久留米大学の傾向と分析

情報提供：医系専門予備校 メディカル ラボ
2023年12月時点の情報です。

久留米大学の入試問題の出題傾向と分析

英語

出題形式は22年度と同形式。大問1の語彙に関する空所補充がやや難化したが、全体の難度に影響はない。例年通り、高い語彙力を要求する問いが多いため、一般的な単語集を1冊終えただけでは完全には対応できない。そのため、最低でも英検準1級レベルの単語集を追加で覚えておくとよい。読解は内容一致中心の出題のため、段落要約を心がけて学習する。これは大問６の要約問題にも応用できるため必須。大問３の語句整序は例年難しいので過去問で十分練習を積んでおく。

数学

例年は典型問題や入試問題に取り組んでいると見かけるだろう問題が多く並ぶが、23年度はそのような問題が見られなかった。試験時間に対して問題数が少なく難度も高くないので高得点が必要。定積分の計算、場合の数、確率、図形と方程式が頻出。積分法や場合の数、確率を中心に参考書の例題を素早く確実に解けるように繰り返し練習するとよい。答えのみを記入する形式で、解きやすい問題が多いので計算ミスは致命的と言える。解法がわかっているものは何度も見直し確実に得点すること。

化学

大問4題。大問1は小問5問形式。知識・計算だけでなく、易しめだが、理由説明やグラフ描図などの出題があって論述・記述力が必要とされた。計算問題の有効数字指定に注意しよう。前期の受験対策でも後期の過去問が参考になる。また大阪医科薬科大や愛知医科大などの過去問も活用できる。高分子化合物の出題は大問レベルではほとんどなかったため、今後の出題の可能性に備えて、準備をしておくとよいだろう。

生物

22年度と同様に大問4題構成の記述式。時間内に解答できる問題量ではあるが、普段の学習では手薄になりがちな分野が多く出題されていたので、解きにくい問題が多かった。論述問題は毎年出題され、25～100字の間で指定される場合が多い。23年度は50字、25字、100字、100字の4問が出題された。基礎的な知識論述問題から考察問題まで幅広く出題される。限られた字数でコンパクトにまとめる練習をしておく必要がある。

物理

力学と電磁気は必ず出題され、残りは波動、熱のいずれかから1題となっている。21年度までは合格者の平均得点率が9割前後ある年度もあり、全体的に易しい問題が多かった。22年度以降は難度が上がったが、それでも基本～標準レベルの典型問題の出題がほとんどで、丁寧に解いて高得点を目指したい。また、過去にはグラフを描かせる問題や、理由を含めて解答させる問題、SI国際単位系による単位の記述を要求する設問が多く見られた。過去問で慣れておく必要がある。