関西医科大学の傾向と分析
情報提供:医系専門予備校 メディカル ラボ
2023年12月時点の情報です。
■求める学生像
医学・医療の進歩と質の向上に努め、豊かな感性と教養があり、生涯にわたり国際社会や地域社会に貢献できる医師を育成するため、次のような人材を求めています。
・高い倫理性と豊かな人間性を有する人
・医学・医療の進歩に貢献しようとする熱意を有する人
・医師に必要な使命感、協調性を備えた高いコミュニケーション能力を有する人
・課題を発掘する好奇心や探究心を有する人
・自己啓発・自己学習を継続する意欲を有する人
■本学入学までに求める学習成果
入学する学生には、高等学校等における教育課程により習得した基礎学力を、分析力や俯瞰力により高度な学びへと展開できるように、次のような能力を求めます。
・生命科学・医学を学ぶための高校卒業レベルの学力
・論理的思考力などの総合的学習能力
・多様な人々と協調、協力して物事を成し遂げるためのコミュニケーション能力
・国際社会においても活躍できる基礎となる語学能力
入試に関する問い合わせ先 | 入試センター/〒573-1010 大阪府枚方市新町2-5-1 TEL:072-804-0101(代表) |
---|---|
募集要項の請求方法 | ①大学のホームページ ②テレメール ※詳細は大学のホームページに記載。 |
大学ホームページ | |
学部所在地 |
問合せ先に同じ。 Google Map |
アクセス | 京阪電車京阪本線枚方市駅下車、徒歩約5分。 |
学部学科・定員 | 医学部=医学科125(設置構想中含まない) |
大学院 | 医学研究科=医科学専攻、先端医療学専攻 |
おもな付属施設 | 関西医科大学附属病院、総合医療センター、くずは病院、香里病院、天満橋総合クリニック、附属生命医学研究所など。 |
沿革 | 昭和3年創設の大阪女子高等医学専門学校が前身。22年に旧制の大阪女子医科大学となり、27年に新制大学「大阪女子医科大学」となった。29年に男女共学となり関西医科大学と改称した。 |
22年度までの読解問題3題から23年度は2題となり、代わりに大問で自由英作文が出題された。そのため読解量は減少したが、大問2で25語以内の英作文と大問3で100語程度の自由英作文が出題されたことにより、英語での記述量が増加した。設問形式も大問1は内容真偽のみとなり大きく変化している。今後もこの傾向が続くようなら、読解力のみならず、英語での表現力が合格の鍵となる。大きく形式が変更された初年度である2023年度の過去問は必ず解いておきたい。
22年度から全問が論述形式となった。大問数が5題から4題に減少し、16年度以降出題されていた領域やグラフを図示する問題が出題されなかった。難度の高い問題も出題されるが、他大学で過去に出題された内容であることも多く、問題演習をしっかり積んでいれば対策にはそこまで困らない。ただし、計算量が多く、完答するには厳しめだ。複数の解法を使い分けられる力と迅速かつ正確な計算力が必要。典型解法を一通り学習したあと、標準レベルの問題集で解答作成の練習をしておくとよい。
大問4題。大問1は気体の圧力に関する問題で差がついただろう。最後の化学反応式はやや難しい内容だった。大問3・4は計算力が必要な問題が複数含まれていた。本学の計算問題は、立式力と計算力がともに必要なことが多い。問題文の内容を正確に理解した上で、精度よく解答できることを目指して鍛えておこう。入試本番では繊細な問題解釈と解法が必要となるため、大学Webサイトで公開されている数年分の入試問題(前期・後期ともに)と解答から設問の傾向を把握しておこう。
22年度と同様に大問4題構成の記述式。難度が非常に高い問題が出題されていた年度があったが、近年はオーソドックスな内容で標準レベルの問題が中心となっている。しかし、23年度は選択肢の細胞小器官の名前が英語で表記されている非常に珍しい問題が出題された。大問1の小問集合は毎年8~10問出題され、23年度は8問だった。「すべて選べ」という形式で問われる問題が非常に多く、順に並べて指定の順番にくるものを複数答える問題もあるので、正確な知識が要求される。
例年通り大問4題構成。グラフや図の読み取り、数値と図の関係などを考える問題があり、このような問題に慣れていない受験生は戸惑ったかもしれない。また、例年日常にある現象や実際の医学、工学を意識した問題が出題されることが多い。一見して高校物理の範囲を超える出題も見られるが、設問は既知の解法で解けるように誘導が工夫されているので、落ち着いて対処しよう。ほとんどの設問で途中の考え方も記すことを要求されるので、日頃から正解へのプロセスを簡潔に記す習慣をつけていこう。