関西医科大学の傾向と分析
情報提供:医系専門予備校 メディカル ラボ
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■求める学生像
医学・医療の進歩と質の向上に努め、豊かな感性と教養があり、生涯にわたり国際社会や地域社会に貢献できる医師を育成するため、次のような人材を求めています。
・高い倫理性と豊かな人間性を有する人
・医学・医療の進歩に貢献しようとする熱意を有する人
・医師に必要な使命感、協調性を備えた高いコミュニケーション能力を有する人
・課題を発掘する好奇心や探究心を有する人
・自己啓発・自己学習を継続する意欲を有する人
■本学入学までに求める学習成果
入学する学生には、高等学校等における教育課程により習得した基礎学力を、分析力や俯瞰力により高度な学びへと展開できるように、次のような能力を求めます。
・生命科学・医学を学ぶための高校卒業レベルの学力
・論理的思考力などの総合的学習能力
・多様な人々と協調、協力して物事を成し遂げるためのコミュニケーション能力
・国際社会においても活躍できる基礎となる語学能力
入試に関する問い合わせ先 | 入試センター/〒573-1010 大阪府枚方市新町2-5-1
TEL:072-804-0101(代表) |
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募集要項の請求方法 | 大学のホームページ/テレメール/オープンキャンパス・入試説明会に参加
※詳細は大学のホームページに記載。 |
大学ホームページ | |
学部所在地 | 問合せ先に同じ。 Google Map |
アクセス | 京阪電車京阪本線枚方市駅下車、徒歩約5分。 |
学部学科・定員 | 医学部=医学科122 |
大学院 | 医学研究科=医科学専攻、先端医療学専攻 |
おもな付属施設 | 関西医科大学附属病院、くずは病院、総合医療センター、香里病院、天満橋総合クリニック、附属生命医学研究所など。 |
沿革 | 昭和3年創設の大阪女子高等医学専門学校が前身。22年に旧制の大阪女子医科大学となり、27年に大阪女子医科大学医学部となった。29年に男女共学となり関西医科大学と改称した。 |
20年度と同様、長文読解3題のみの出題だった。読解量は増加したが内容は易しい。大問2のように語数の多い読解問題でも全体的な内容を問う問題がなかったため、要領よく解答すれば時間内に終えることができたはずだ。対策としては、医療系長文を中心に1,000語以上の英文に慣れておくとよい。長文形式ではあるものの文法的知識や語彙に関する問題も出題されるため、英文全体の内容を把握するだけでなく、単語や文法を意識して精読する必要がある。
大問1が空所補充、大問2以降が記述形式となった。大問1(2)、大問4(1)は図示であり、16年度以降、領域やグラフを図示する問題が出題されている。21年度は有名問題・典型問題が並び、解法は思いついても計算量が多く時間を要する。過去には難度の高いものも出題されているので、複数の解法を使い分けられる力と迅速かつ正確な計算力が必要。典型解法を一通り学習した後、標準レベルの問題集で解答作成の練習をしておくとよい。
大問4題。これまで日常生活に関連する化学物質が扱われてきたが、21年度は新しいエネルギー源として期待されるメタンハイドレートだった。また大問3の一連の実験を1つと数えても、合計6つの様々な実験が出題された。化学的な事象を捉えるために、実験内容を具体的にイメージする重要性を意識させたいという出題者の意図が伝わってくる。試験では知識問題を素早く終わらせて、計算や構造決定に時間をかけよう。前期の対策でも後期の過去問も参考にして、出題スタイルや出題内容を把握しておこう。
19年度までは大問5題構成だったが、20年度から大問4題構成に変更された。20年度は難度が非常に高かったが、21年度はかなり解きやすくなった。19年度に5題出題された論述問題は、20年度、21年度とも全く見られなかった。第1問の小問集合は、18年度までは10題、19年度は8題、20年度は10題、21年度は再び8題になった。「すべて選べ」という形式で問われる問題が非常に多く、順に並べて指定の順番にくるものを複数答える問題もあるので、正確な知識が要求される。
例年通り大問4題だったが、難度は全体的に易化した。大問3のように、日常にある現象や実際の医学、工学を意識した問題が出題されることが多い。例年は、一見して高校物理の範囲を超える出題も見られたが、設問は既知の解法で解けるように誘導が工夫されているので、落ち着いて対処しよう。ほとんどの設問で途中の考え方も記すことを要求されるので、日頃から正解へのプロセスを簡潔に記す習慣をつけていこう。