関西医科大学の傾向と分析
情報提供:医系専門予備校 メディカル ラボ
2022年11月時点の情報です。
■求める学生像
医学・医療の進歩と質の向上に努め、豊かな感性と教養があり、生涯にわたり国際社会や地域社会に貢献できる医師を育成するため、次のような人材を求めています。
・高い倫理性と豊かな人間性を有する人
・医学・医療の進歩に貢献しようとする熱意を有する人
・医師に必要な使命感、協調性を備えた高いコミュニケーション能力を有する人
・課題を発掘する好奇心や探究心を有する人
・自己啓発・自己学習を継続する意欲を有する人
■本学入学までに求める学習成果
入学する学生には、高等学校等における教育課程により習得した基礎学力を、分析力や俯瞰力により高度な学びへと展開できるように、次のような能力を求めます。
・生命科学・医学を学ぶための高校卒業レベルの学力
・論理的思考力などの総合的学習能力
・多様な人々と協調、協力して物事を成し遂げるためのコミュニケーション能力
・国際社会においても活躍できる基礎となる語学能力
入試に関する問い合わせ先 | 入試センター/〒573-1010 大阪府枚方市新町2-5-1 TEL:072-804-0101(代表) |
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募集要項の請求方法 | 大学のホームページ/テレメール ※詳細は大学のホームページに掲載。 |
大学ホームページ | |
学部所在地 |
問合せ先に同じ。 Google Map |
アクセス | 京阪電車京阪本線枚方市駅下車、徒歩約3分。 |
学部学科・定員 | 医学部=医学科127(認可申請中含む) |
大学院 | 医学研究科=医科学専攻、先端医療学専攻 |
おもな付属施設 | 関西医科大学附属病院、総合医療センター、くずは病院、香里病院、天満橋総合クリニック、附属生命医学研究所など。 |
沿革 | 昭和3年創設の大阪女子高等医学専門学校が前身。22年に旧制の大阪女子医科大学となり、27年に大阪女子医科大学医学部となった。29年に男女共学となり関西医科大学と改称した。 |
読解量はやや減少したが、英文内容と設問がかなり難化した。特に大問2は設問が難しく受験生は苦労しただろう。大問2で時間を使い過ぎると、それほど難しくない大問3に時間をかけられず最後まで解答できない可能性がある。年度によって難度にばらつきがあるため、21年度とは切り離して対処する必要がある。内容に関する問題は主に内容真偽であり、その他は語彙力などの知識が問われているので、読解演習と同時に文法・語法・熟語・語彙をしっかり学習しておく必要がある。
22年度は全問が論述形式となった。大問4(4)は図示であり、16年度以降、領域やグラフを図示する問題が出題されている。大問4・5は難度は高いが他大学で過去に出題された内容であったので問題演習をしっかり積んでいれば、方針にはそこまで困らなかったとは思うが、計算量は多く完答するには計算力も必要だった。このように過去にも難度の高いものが出題されているので、複数の解法を使い分けられる力と迅速かつ正確な計算力は必要だ。典型解法を一通り学習したあと、標準レベルの問題集で解答作成の練習をしておくとよい。
大問4題。大問1はアンモニアの生物的・工業的合成を問う内容。体積計算は30℃に気を付ける。大問2は電離度αを1-α≒1とせずに求める。また通常のk aでなくk hが与えられた。分子量計算で「15~20%小さい」を適切に用いる。大問3はイオンが半透膜を透過することがポイント。大問4は基準変更した原子量の問題だった。22年度は全体的にやや難化している。入試本番では精緻な問題解釈と解法が必要なので、大学Webサイトで公開されている数年分の過去問と解答から傾向を把握しておこう。
21年度と同様に大問4題構成の記述式。20年度は難度が非常に高い問題だったが、21年度はかなり解きやすくなり、22年度はさらに解きやすくなった。20・21年度には全く見られなかった論述問題が出題された。大問1の小問集合は各年8題から10題出題され、22年度は8題であった。「すべて選べ」という形式で問われる問題が非常に多く、順に並べて指定の順番にくるものを複数答える問題もあるので、正確な知識が要求される。
例年通り大問4題だったが、全体的に難化した。グラフや図の読み取り、数値と図の関係などを考える問題があり、このような問題に慣れていない受験生は戸惑ったかもしれない。また、日常にある現象や実際の医学、工学を意識した出題が多く、一見して高校物理の範囲を超える出題もみられる。ただし、設問は既知の解法で解けるように誘導が工夫されているので落ち着いて対処しよう。ほとんどの設問で途中の考え方も記すことを要求されるので、日頃から正解へのプロセスを簡潔に記す習慣をつけていこう。