関西医科大学の傾向と分析
情報提供:医系専門予備校 メディカル ラボ
2025年04月時点の情報です。
■求める学生像
医学・医療の進歩と質の向上に努め、豊かな感性と教養があり、生涯にわたり国際社会や地域社会に貢献できる医師を育成するため、次のような人材を求めています。
・高い倫理性と豊かな人間性を有する人
・医学・医療の進歩に貢献しようとする熱意を有する人
・医師に必要な使命感、協調性を備えた高いコミュニケーション能力を有する人
・課題を発掘する好奇心や探究心を有する人
・自己啓発・自己学習を継続する意欲を有する人
■本学入学までに求める学習成果
入学する学生には、高等学校等における教育課程により習得した基礎学力を、分析力や俯瞰力により高度な学びへと展開できるように、次のような能力を求めます。
・生命科学・医学を学ぶための高校卒業レベルの学力
・論理的思考力などの総合的学習能力
・多様な人々と協調、協力して物事を成し遂げるためのコミュニケーション能力
・国際社会においても活躍できる基礎となる語学能力
入試に関する問い合わせ先 | 入試センター/〒573-1010 大阪府枚方市新町2-5-1 TEL:072-804-0101(代表) |
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募集要項の請求方法 | ①大学のホームページ ②テレメール ※詳細は大学のホームページに記載。 |
大学ホームページ | |
学部所在地 |
問合せ先に同じ。 Google Map |
アクセス | 京阪電車京阪本線枚方市駅下車、徒歩約5分。 |
学部学科・定員 | 医学部=医学科127(設置構想中含む) |
大学院 | 医学研究科=医科学専攻、先端医療学専攻 |
おもな付属施設 | 関西医科大学附属病院、総合医療センター、くずは病院、香里病院、天満橋総合クリニック、附属生命医学研究所など。 |
沿革 | 昭和3年創設の大阪女子高等医学専門学校が前身。22年に旧制の大阪女子医科大学となり、27年に新制大学「大阪女子医科大学」となった。29年に男女共学となり関西医科大学と改称した。 |
読解2題と自由英作文1題の3題からなる形式に変化はなかった。大問1は23年度通りだったが、大問2は英語による内容説明がなくなり、記述はすべて本文中から抜き出す形式になった。大問3は23年度と同様、100語程度の自由英作文が出題されたが、グラフから読み取った内容を客観的に説明するパートと、それについての主観的な意見を述べる2つのパートからなる形式へと変更された。読解はそれほど難しくないが、合格には英語での表現力が必要となるため、類題が出題される広島大の過去問で練習しておくとよい。
22年度から全問が論述形式となった。23年度から大問数が5題から4題に減少し、難度が非常に上がっている。各問題には、しっかりと考えて取り組みたい問題が並んでおり、計算量も多く、完答は厳しめである。複数の解法を使い分けられる力と、迅速かつ正確な計算力が必要だ。典型解法を一通り学習したあと、標準レベルの問題集で解答作成の練習をしておくとよい。なお、16年度から22年度までは、領域やグラフを図示する問題が出題されていた。
大問4題。大問1は小問3問。大問2の気体や、大問4の熱化学は、本学特有の計算量が多い問題で計算力が試された。また、異性体数も多く、精度よく書き出さなければならなかった。本番は標準問題を解いた上で、このような難度の問題を少しでも多く解けると有利になる。24年度の大問4の自動車の燃料のように、環境や生活に関する化学的内容も頻出なので、能動的に調べておくとよいだろう。過去問も前期、後期ともに活用しよう。
23年度と同様に大問4題構成の記述式。大問の小問集合は、毎年8~10問出題され、24年度は8問だった。「すべて選べ」という形式で問われる問題が非常に多く、順に並べて指定の順番にくるものを複数答える問題もあるので、正確な知識が要求される。大問2~4は、近年はオーソドックスな内容で標準レベルの問題が中心だったが、24年度は考察問題が増加し、かなり難度が上昇した。時間内に解き切るのは難しかったかもしれない。
大問4題構成。問題集に掲載されているような典型問題はもちろんのこと、24年度の大問2の電磁血流計の原理のような、医学、工学に関連した内容が出題される。これらの問題は、内容自体は高校物理の範囲を逸脱しているが、高校物理を用いて解けるように工夫がなされているため、丁寧に問題文を読み、誘導にうまく乗って解答を進めていきたい。また、表やグラフを読み取る出題が続いているので、過去問演習を通じて慣れておくこと。また、答えを出すだけではなく、途中の考え方も要求されることが多いので、日頃から正解へのプロセスを簡潔にまとめる習慣をつけておこう。