兵庫医科大学の傾向と分析
情報提供:医系専門予備校 メディカル ラボ
2022年11月時点の情報です。
兵庫医科大学では、学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)および教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)を掲げており、その方針に則り、上記目的を達成するために次のような人物を求めます。
■求める人物像
関心・意欲・態度
・医師となることについて明確な目的と情熱を持っている。
・病める人に対する思いやりを持ち、痛みに共感できる。
・豊かな教養と人間性を有する。
・常に努力を怠らない強い向上心を持ち、自ら進んで学習し、生涯にわたって自己啓発・自己学習・自己の健康増進を継続する意欲がある。
・科学への好奇心を有し、疑問に対して積極的に追求する姿勢を有する。
・自己犠牲の精神があり、社会に奉仕する心を持つ。
思考・判断
・高い倫理性を有し、良心に従い行動できる。
・自分の考えや行動に責任を持ち、それを周囲に明確に示すことができる。
技能・表現
・協調性に富み、周囲の人と十分なコミュニケーションを取ることができる。
・多様な価値観を理解でき、相手の立場に立って接することができる。
・知識、技能をわかりやすく伝えることができる。
知識・理解
・本学の医学教育プログラムに対応できるしっかりとした基礎学力を有する。
入試に関する問い合わせ先 | 西宮キャンパス入試センター/〒663-8501 兵庫県西宮市武庫川町1-1 TEL:0798-45-6162 |
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募集要項の請求方法 | 大学のホームページ/テレメール ※詳細は大学のホームページに掲載。 |
大学ホームページ | |
学部所在地 |
問合せ先に同じ。 Google Map |
アクセス | 阪神電鉄武庫川線武庫川駅下車、西改札口から徒歩約5分。 |
学部学科・定員 | 医学部=医学科108 |
大学院 | 医学研究科=医科学専攻、先端医学専攻 |
おもな付属施設 | 大学病院、ささやま医療センター、急性医療総合センター、先端医学研究所、国際交流センター、医学教育センターなど。 |
沿革 | 昭和47年に開学した。 |
英文和訳が大問1から大問3へ移動した以外、大きな変化はない。21年度と同様、読解問題に内容一致や内容真偽はなく、選択形式の空所補充や記述形式の語句整序、下線部和訳が出題される。英文和訳の出題率が高く、22年度は内容説明も出題されたため英文解釈の練習は欠かせない。その他に語句の空所補充や語句整序も出題されるため文法・語法の学習も必須。英作文は国公立大2次レベルのため、発展レベルまでの演習が必要となる。
大問1は小問集合で幅広い範囲から出題されている。過去には大問以上に難しい問題が出題されていたが、17年度以降は基本的な問題が中心となり問題数も減っている。大問2・3は誘導形式で難度にかなりの差があり、知識・経験の有無が左右する問題が多い。典型解法を習得した上で過去問を解いて本学の問題に慣れておくとよい。難度の高い問題の対策としては、難関大や国公立大の問題で思考力を養うことが効果的だろう。
大問3題。理論主体の2題、有機1題。大問2のサリドマイドの構造決定はやや難しかったが、それ以外は標準的。身の周りの物質に関する項目が多い傾向で、パーマ液の薬剤の性質が扱われた。実験問題では、操作や結果の解釈などでリアルなイメージを持てるようにしておこう。計算の導出過程や簡潔な論述を大きめの解答欄に記載する形式が続いているため、本学Webサイトで公開されている過去問・解答や、メディカルラボの実力判定テストを通して慣れておくとよい。
21年度と同様に大問5題構成の記述式。論述問題は近年は毎年10問程度出題され、字数を指定されるものや解答欄に収まるように答えるものがみられる。大問1は小問集合形式で、小問数は15~20問程度が多く、22年度は19問だった。近年は解きやすい小問が多くなってきているが、問題数が多いので、ここで時間をかけすぎないように気を付けること。考察問題や計算問題もほぼ毎年出題されている。
21年度は原子の出題がみられなかったが、22年度は例年通り全分野から出題された。標準的で見慣れた問題が幅広く出題されているが、思考力を要する問題も含まれている。また、試験時間に対して問題量が多く、導出過程まで要求されるため、解答時間に余裕はない。手際よく解き進めることが求められる。原子分野は細かい知識も含めて問われる。描図問題が頻出なので、教科書などの図を自力で描けるように練習しておきたい。