東邦大学の傾向と分析
情報提供:医系専門予備校 メディカル ラボ
2022年11月時点の情報です。
大学教育を通じてどのような力を発展・向上させるのか
本学の建学の精神である「自然・生命・人間」を礎に、自然に対する畏敬の念を持ち、生命の尊厳を自覚し、人間としての謙虚な心を原点として、かけがえのない自然と人間を守るため、豊かな人間性と均衡のとれた知識と技能を有する「より良き臨床医」の育成を医学部の教育目標に掲げています。
医学部は、この教育目標を達成するために、医学知識および技能の教育にとどまらず、患者中心の医療を実践するための幅広い教養教育に基づいた豊かな人間性を涵養します。そして、少人数グループによる課題解決型学習を通して、進歩し続ける医学・医療に対応できるだけでなく、患者やその家族、他職種からの深い信頼を得られる医師を養成します。さらに、多様な語学教育を通じて、異なる文化・民族的背景を持つ人々への医療を提供できる人材の育成に努めます。
そこで、本学部は、以下のような資質を備えた人材を積極的に受け入れます。
■医学的知識
医学的知識を修得するために必要な基礎学力を有している。
■実践能力
医師としての基本的技能を修得するために必要な能動的学修者としての姿勢を有している。
自らの行動を振り返り、主体的に自身の行動を改善する姿勢を有している。
■患者対応能力
他者の価値観を尊重する姿勢を有している。
他者と良好な関係を築くための基本的なコミュニケーション能力を有している。
■科学的探究心
自然・生命現象に対する強い興味・関心を有している。
事実や意見、データなどから、適切な情報を読み解く力と、問題意識に基づいてまとめる力を有している。
■社会・地域への貢献
社会情勢に対する強い興味・関心を有している。
地域・社会における医療の役割を積極的に考える姿勢を有している。
■国際性
異なる文化・民族的背景を持つ人に配慮する姿勢を有している。
外国語の修得に熱心である。
入試に関する問い合わせ先 | 入試事務室/〒143-8540 東京都大田区大森西5-21-16 TEL:03-5763-6598 |
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募集要項の請求方法 | 大学のホームページ/ ※募集要項は紙媒体による配布を行わず、大学ホームページに掲載予定。 |
大学ホームページ | |
学部所在地 |
問合せ先に同じ。 Google Map |
アクセス | 京浜急行線梅屋敷駅下車、徒歩約8分。JR京浜東北線蒲田駅からバスで約4分。大森駅からバスで約15分、 東邦大学下車、徒歩約2分。 |
学部学科・定員 | 医学部=医学科110 |
大学院 | 医学研究科=(博士)医学専攻、(修士)医科学専攻 |
おもな付属施設 | 医療センター大森病院、医療センター大橋病院、医療センター佐倉病院など。 |
沿革 | 大正14年創設の帝国女子医学専門学校が前身。昭和22年に東邦医科大学となり、同27年に東邦大学医学部となった。 |
※英語は著作権処理の都合上、問題が公開されていないため、大問ごとの分析表および分析コメントは掲載していません。
小問が10題並ぶ出題。標準的な問題が中心で高得点が必要となる。データの分析を含め幅広い単元から出題されているため、苦手な単元があると致命的。典型解法の習得および迅速かつ正確な計算力が必須である。21年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響により数学Ⅲの微積分からの出題が1題のみであったが、22年度は5題が数学Ⅲと半数を占めた。過去問を用いて時間配分も意識して練習しておくとよいだろう。
大問3題。設問数は21年度の31問から25問に減ったものの、有機を含めて計算量が増加したのでトータルの処理量は微増した。小問集合を素早く仕上げ、残りの各大問を20~25分ずつで解く必要があった。本学の特徴だった小問集合は17年度までは約20問あったが、18年度以降に6~8問に減少しており、22年度はさらに減少傾向が強まり5問となった。その分、他の問題の正答率が効いてくる。計算結果は各桁の数字を答える形式のため、精度と迅速さを高めておこう。有機化合物の構造も頻出、タンパク質や合成高分子も勉強しておこう。
21年度と比べて大問が1題減り、4題構成となった。ただし、小問数はほぼ同じなので、解く問題数に大きく変更はない。全体的な問題レベルも21年度と大きく変わらない。極端に難しい問題はないが、考察させる問題が随所にあるためテンポよく解かないと時間が不足してしまう。21年度は出題がほとんどなかったが、過去には植物に関する単元も出題されているので苦手な単元を押さえた上で入試に臨もう。
例年、設問数は25問程度が多いが、22年度は30問に増加した。力学、電磁気の出題が多く、22年度は出題がなかったが、18~20年度は原子も出題された。全問マーク式で、基本的には正しいものを1つ選択する形式だが、正しい選択肢の中から全てを選ぶ問題も過去に出題されている。また、分野融合問題が出題された年度もある。問題の難度は基本~標準レベルだが、計算量が多い。出題分野が広いので、苦手分野を作らないことが大切だ。