日本医科大学の傾向と分析

情報提供：医系専門予備校 メディカル ラボ
2025年04月時点の情報です。

日本医科大学の入試問題の出題傾向と分析

英語

出題順に変更はあったが、内容に変わりはない。大問１は2,000語近い長文で設問数も多い。前半部の記述パートは選択した後に正解である理由を述べるといった本学特有の出題形式で、24年度からはそこに自由英作文が加わったためより一層難しくなった。大問２の自由英作文は、大問１の長文の内容に関するもの。そのため英文の内容がしっかりと把握できていないと解答できない。読解問題以外にも発音・語彙・文法などが問われているので、偏りのない学習を心がける。読解演習の際には、内容理解を中心に進める。

数学

例年、数学Ⅲからの出題が多く計算量も多い。大問2の問4、大問3の問2・4、大問4の問4が論述形式だった。問題の難度の差が大きいので、標準的な問題を確実に得点することが重要。思考力を要するものや見慣れない題材も出題されているので、暗記に頼った学習では太刀打ちできない。すべての範囲の頻出問題を習得した上で、複数の問題を融合させた総合的な問題を解く練習を積む必要がある。また、文字を含んだ複雑な計算をこなす計算力も必要となる。

化学

大問４題。大問1は各物質の反応性、大問2は空所補充に計算量が多い問題、大問3は質量分析法の理解、大問4は〔dL〕と〔L〕の単位変換と予め分子量を把握しておくことがポイントだった。大問1は小問だが、計算量が多いことがある。論述での丁寧な記述や各計算結果の有効数字の指定が求められる。日頃から問題集と併せて化学資料集に掲載されている新しい内容に強く関心を持つとよい。前期・後期の過去問を通して難度の高い問題に数多く取り組んでおこう。

生物

23年度と同様に大問3題構成の記述式。例年、大問1・2は知識問題が中心で、比較的易しめの問題が出題される。大問3は、多くのデータを読み取る必要のある、かなり難解な実験考察問題が出題される。大問1・2をできるだけ短い時間で解き、大問3の考察に十分な時間を割けるようにすることが必要。大問3対策としては、過去問で演習を重ね、解き方に慣れることが最適だろう。

物理

大問３題構成で、設問数は例年通り20問。24年度は、力学、電磁気、波動の3分野から出題され、熱力学と原子の出題はなかったが、23年度では原子を含む全分野からの出題となっていた。問題の難度は基本～標準レベルで、入試偏差値に対して、物理の問題の難度は若干低くなっている。そのため物理では、非常に高得点の争いとなることが予想される。ケアレスミスには十分に気をつけたい。