北里大学の傾向と分析
情報提供:医系専門予備校 メディカル ラボ
2022年11月時点の情報です。
選抜者基本方針
患者・家族の立場に立って考えることができる思いやりと命に対する畏敬の念をもって医療にあたることができる「人間性豊かで優れた医師の養成(学部基本理念の一つ)」を目的とすることから、入学者の受け入れにおいては、学力試験の結果を尊重することはもとより、将来医師となるべき資質、能力をも含め、総合的な判定による入学者の選抜を基本方針としています。
求める学生像
(1)医学の習得に必要な数学・理科・英語の基礎学力に加え、論理的に思考・判断し、表現する能力を持つ学生
(2)知的探究心を持ち、自己学習と自己研鑽に努めることができる学生
(3)医学並びに医療行為を通じて社会的、国際的に貢献したいと考える学生
(4)患者・家族の立場に立って物事を考え、行動できる学生
(5)医師であることはもとより、一人の人間として相手に共感できる思いやりを持つ学生
(6)社会常識や良識に基づいたコミュニケーション能力を持ち、良好な人間関係を構築できる学生
入学者選抜方針
【学校推薦型選抜試験(指定校)】
医学・医療分野に対する深い関心と、自己研鑽を積む意欲を有し、品行方正、情操豊かで、かつ学業成績が優良な学生の入学を希望します。
【学校推薦型選抜試験(地域枠指定校)】
出願する地域枠(山梨県・茨城県・神奈川県)の趣旨を十分理解し、その趣旨に基づく地域医療に貢献することができる学生で医学・医療分野に対する深い関心と、自己研鑽を積む意欲を有し、品行方正、情操豊かで、かつ学業成績が優良な学生の入学を希望します。
【一般選抜試験】
英語・数学・理科の学力に加えて、人間性豊かで論理的思考能力、記述力、表現力、考察力、理解力などが優れた学生の入学を希望します。
【地域枠一般選抜試験】
出願する地域枠(山梨県・茨城県・神奈川県)の趣旨を十分理解し、その趣旨に基づく地域医療に貢献することができる学生で、英語・数学・理科の学力に加えて、人間性豊で論理的思考能力、記述力、表現力、考察力、理解力などが優れた学生の入学を希望します。
【学士入学者選抜試験】
英語・数学・理科の学力に加えて、医学以外の専門分野を修めた幅広い視野を持つ学生の入学を希望します。
入試に関する問い合わせ先 | 入学センター/〒252-0373 神奈川県相模原市南区北里1-15-1 TEL:042-778-9760(9041:医学部入試係) |
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募集要項の請求方法 | 大学の受験サイト ※募集要項は紙媒体による配布を行わず、北里大学受験生サイトに掲載予定 |
大学ホームページ | |
学部所在地 |
問合せ先に同じ。 Google Map |
アクセス | 小田急線相模大野駅(北口)、JR横浜線相模原駅(南口)から北里大学病院方面行バスで約25分、北里大学病院・北里大学下車。 |
学部学科・定員 | 医学部=医学科125(地域枠指定校を含む) |
大学院 | 医療系研究科=医学専攻 |
おもな付属施設 | 北里大学病院、北里大学東病院、北里大学北里研究所病院、北里大学メディカルセンターなど。 |
沿革 | 1970年に医学部を開設した。 |
21年度の大問7題構成から1題減ったが、難度、分量に大きな変化はない。他の私大医学部では文法に関する問題が減少傾向にあるが、本学は文法的な要素や文構造から判断する問題が多く出題されている。そのため文法問題集を基礎から発展レベルまで暗記ではなく理解して解答する。さらに英文の構造分析を必ず学習する。読解に関しては医療・科学系の700~900語程度の英文を文構造を意識しながら演習する。直前期には本学の過去問を利用して時間内に解答できるようにする。
大問1の小問集は基本的な問題が中心なので確実に取りたい。数学Ⅲからの出題が多く、計算量も比較的多いので、確実な計算力が必要。特に微積分の計算は面倒がらずに自分の手で解き切ることを意識した演習を行うべきだろう。大問2以降の大問には典型問題ではない難度の高い問題が出題されることもある。解ける問題を確実に解くことが大切だ。なお、証明問題は必ず出題されている。
大問5題。大問1は、例年と同じく各分野からの小問集合だった。21年度まであった高分子の出題はなかった。大問2の人工空気を使う潜水法は解法として難しくないが、医学につながる大切な内容だった。理科2科目100分だが、分野のバランスがよいので、本番では解ける問題から始めるとよい。計算問題が頻出。本学Webサイトに過去問・模範解答が掲載されている。形式の近い本学他学部や他大学の過去問と併せて取り組んで、解答力を上げていこう。
21年度は大問3題構成であったが、1題減少し大問2題に。難度としては標準的な問題が多いが、計算問題や実験考察問題、グラフや図から考える問題が多い。また、問題の文章量や選択肢も多いため、制限時間内に解き切るのは難しい。特に「遺伝子」「代謝」「神経・筋肉」「体内環境」の分野を中心とした計算問題がよく出題されている。問題の形式が独特なので、慣れるために過去問演習は非常に有効。出題形式が似ているので、他学部の問題にあたってみるのもよい。
例年、大問1は小問集合、残りは力学と電磁気からの出題がほとんどである。小問集合の力学は、剛体のつりあいの出題が頻出。基本~標準レベルの問題が多いが、計算量の多い設問も出題されている。問題数が多く、時間的余裕はあまりない。典型解法を身につけ、解ける問題から確実に得点したい。各設問に対する選択肢の数が多いため、次元的にあり得ない選択肢を排除するなど、過去問演習を通して選択肢を絞り込む練習をしよう。