自治医科大学の傾向と分析
情報提供:医系専門予備校 メディカル ラボ
2022年11月時点の情報です。
医師として社会に貢献する自覚をもち、地域医療に進んで取り組む気概のある、次のような人を求める。
適性
・ コミュニケーション能力が高く、行動力がある。
・ 高い倫理観と幅広い教養を兼ね備える。
・ 困難に直面しても、目標に向かって努力を継続できる。
基本的学力
・ 論理的思考力が高い。
・ 文章や発表における表現力が高い。
・ 医学習得に必要な能力と十分な意欲を有する。
地域医療への意欲
・ 総合的診療能力を有する医師を目指す。
・ 医療を通じて地域社会のリーダーを目指す。
入試に関する問い合わせ先 | 学事課入試広報係/〒329-0498 栃木県下野市薬師寺3311-1 TEL:0285-58-7045 |
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募集要項の請求方法 | 大学のホームページ/テレメール/学事課あて郵送/本学および都道府県庁窓口で配布 ※詳細は大学のホームページに記載。 |
大学ホームページ | |
学部所在地 |
問合せ先に同じ。 Google Map |
アクセス | JR宇都宮線(東北本線)自治医大駅下車、徒歩約15分。 |
学部学科・定員 | 医学部=医学科100 |
大学院 | 医学研究科=(修士)医科学専攻、(博士)地域医療学系専攻、人間生物学系専 攻、環境生態学系専攻 |
おもな付属施設 | 附属病院、とちぎ子ども医療センター、さいたま医療センター、地域医療学センター、分子病態治療研究センターなど。 |
沿革 | 昭和47年に開学した。 |
出題形式・難度・読解量は21年度並みだが、変更点が2つ。同意語選択が減少し、同意表現選択や内容説明が増えた点と語句整序がなくなった点だ。その結果、内容理解により重点が置かれた。通常の学習では、同意語選択や段落要約だけではなく、抽象的に表現された文を具体的な日本語で表現したり、無生物主語構文で書かれた文を自然な日本語で表現したりする練習をするとよい。最後に形式に慣れ、時間内に解答できるようになるために過去問を利用しよう。
22年度は1~17は答えが全て1桁の整数となるように作られた小問、18~21、22~25がそれぞれ大問扱いの形式となった。ほぼすべての範囲から出題されているが、数学Ⅲからの出題が20年度は10題に対して、21年度は2題、22年度は4題と大きく減っている。例年、小問は基本的な問題が中心でわずかな時間で解答できる問題が多いので、確実に解ける問題を解いていくなど、要領よく処理する必要がある。教科書傍用問題集などで短時間に多くの問題を解く練習をするとよい。また、大問は有名テーマが出題されているので、標準的な問題集に取り組んでおくと効果的だ。
小問集合25問。私大医学部で最短の解答時間(理科1科目あたり40分)。近年、小問数問をセットにする出題が続いており、22年度は6セットだった。正誤問題では該当する選択肢数を問う形式や、複数の正文の組み合わせを選ぶ形式があり、選択の精度が必要とされた。効率的な計算、迅速な判断、機能的な物質に対する理解力を鍛えて解答スピードを上げよう。例年、合成高分子まで出題されるので、本学の過去問を活用して効果的な戦略をしっかり練っておこう。
21年度と同様に小問25題構成のマーク式。生物、生物基礎の全範囲から出題されている。19年度以降、小問数題で構成される問題も出題されている。少し出題のされ方が変化したとは言え、通常の小問集合の問題と大差はない。問題自体の難度が高いものはそう多くないが、1教科あたり40分の時間で25題を解くのはかなり大変なので、過去問で時間配分の感覚をつかむ訓練をしておく必要がある。
毎年、小問25問構成。共通テスト以前のセンター試験と同じレベルの問題が多くを占めるが、試験時間に対して問題量が多いため、時間的余裕はない。16年度以降は、原子分野を含めた物理基礎と物理の全分野から出題されている。基本的な問題が多いが、中には時間のかかる数値計算など手間をとる問題もみられる。センター試験(本試・追試)の過去問などを用いて、手際よく計算を処理する練習を行い、満点近い点数を獲得する訓練を積んでおくとよい。