受験生活で苦労したこと
医学部受験生活は「すべての時間を勉強に費やす」と言っても過言ではありません。倍率5倍、10倍なんかは当たり前の厳しい世界。これから本気で医学部を目指す受験生たちは、多くの困難を乗り越える覚悟を持たねばなりません。ここでは、勉強面・精神面で様々な苦難を乗り越えて合格した先輩たちが「最も苦労したことは何か?」をご紹介します。参考になるアドバイスも豊富。苦難に屈することなく突き進んでいってください!
苦手科目の克服がNo.1
解答すべて「勉強し続けること」の大変さが伝わってくるものでした。また、複数の内容を含む解答も目立ち、多かれ少なかれ、受験生ならすべて思い当たることがあるのでしょう。中でも一番多くを占めたのは「苦手の克服」。やはり医学部受験において苦手科目の存在は不利ですね。合格のために、時間をかけて早期対策が必要だと感じます。
苦手の克服
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覚える事柄が膨大にあることに一番苦労した。なかなか覚えられないことや、すぐに忘れてしまうことは、まとめノートに整理して、たびたび見直すようにした。 <C.S.さん(女性) 浪人生>
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復習が苦手でしたが、復習テストがあるのでそこで毎週チェックできたのは良かった。 <高木 大輔さん 浪人生>
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自分の苦手な分野を後回しにしてしまう癖を直すことに苦労した。先生に苦手な分野を教えておき、積極的にその問題を選ぶように頼むことで乗り越えた。 <I・Tさん(男性)浪人生>
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苦手科目の数学を克服することです。それまでの受験勉強の反省をふまえて、とにかくほぼ毎日数学に触れることを意識しながら、基本的な公式は割り切って暗記し、授業の予復習に徹しました。通っていた予備校で数学の個別指導もしてもらい、他の教科の仕上がりが順調だったこともあり、なんとか人並み程度のレベルには達することができたと思います。 <SYさん (女性)現役生>
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生物、化学全般が完全初見なので、授業やウィークリーテストのフォローがストレスフルでした。講師や、その科目が得意な友人のアドバイスを愚直に守り抜くことで、徐々に数字には表れてきました。 <藤田 智之進さん 再受験生>
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英語(読解・訳)。国語力が無いので苦労しました。日頃から自分の使っている日本語を意識したり、言葉の意味を考えたりしました。 <正木 滋さん>
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英語長文の読解。講師を信じて勉強することで克服しました。 <田所 克仁さん>
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化学と数学はほぼ1からスタートだったので、それらの学習は非常に辛かったです。最後まで数学・化学は不得意でしたが、自習時間にはほぼ数学・化学をし、不安な気持ちを感じないように解き込みました。 <E・Kさん>
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英単語力がとても低かったので、それを上げることに苦労しました。毎日過去問の長文を2題ずつ解き、分からない英単語にマーカーを引くという作業をこなしていきました。 <K・Oさん 浪人生>
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英語がとにかく苦手で特に単語が覚えられなかった。だから毎日、システム英単語の単語テストをしてもらって少しずつ知識を増やしていった。 <藤田 凱斗さん 現役生>
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基本公式をいつまでたっても覚えられなかったので、先生に毎日小テストを作ってもらって克服しました。小さい悩みや不安でくじけそうになる度に、先生に話を聞いてもらい受験までなんとか乗り切れました。 <藤田 凱斗さん 現役生>
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世界史の事項が覚えられず、成績がなかなか上がらなかった。死ぬ気で覚える気合のみで乗り越えた。 <岡部 健吾さん 現役生>
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各教科の成績をそろえること。どうしても苦手科目の勉強時間が不足がちになるので。 <梅村 澄和さん 現役生>
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以前から英語は語い力に難があり、化学は有機の分野を苦手にしていました。有機化学については、先生からいかにして効率よく覚えるかを教えていただき、その内容を自分なりにまとめたノートをひたすら反復しました。英単語については、前期・夏期・後期を通して、「システム英単語」に基づくテストが毎週課せられていました。以前は、自力で単語集を回すことがなかなかできなかったのですが、テストの準備を強制されることで、最終的に「システム英単語」を3周させ、語いをだいぶ増やすことができました。 <濱田 紘彰さん 現役生>
成績が伸びない
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模試で思うように結果が出せず、前よりも成績が落ちてしまったときは、かなりショックを受けました。その時は親に話をしたり、答案を見て何が原因だったのかを冷静に考えるようにしました。間違えた問題を解き直し、努力が結果につながらなかった悔しさをバネにして、次の模試に臨みました。 <T.K.さん 浪人生>
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英語の成績が伸びなかった。個別の先生のおかげで受験で戦えるレベルまで成績を上げることができました。 <徳重 聡さん 浪人生>
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・どのように勉強したらよいかわからず、1人で悩んでいた時があったこと。
→ 色々試してみて自分に合う勉強法を見つけることができた。 <今西 涼華さん 浪人生> -
化学が偏差値50台で最後まで伸びませんでした。その代わり他を伸ばせと言われ、直前期でも英語に力を入れました。 <増田 光さん 現役生>
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理科の偏差値が上がらず最後まで苦労しました。とにかく、理科では点数が取れなかったので、得意科目を伸ばそうと思い、英語に力を入れることでカバーしようと思いました。 <垣見 幸代さん 浪人生>
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頑張っていても、思うように成績が伸びなくて悩みました。塾の先生に相談し、自分を信じる気持ちと、今行っている勉強が正しいと思えた事。 <U・Hさん (男性)浪人生>
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模試で悪い結果が出ると、とても凹みました。「これはたまたま問題が合わなかっただけで、実力はついている」と自分に言い聞かせて、乗り越えました(笑)。 <宇津野 芳彦さん 現役生>
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数学の問題で、あるレベル以上の発展問題に手を付けられない期間が長く苦しかった。 <河原崎 温奈さん 浪人生>
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数学の成績がなかなか上がらなかったこと。焦らず基礎をかためるようにしたり、先生に相談した。 <R.Tさん (女性)>
モチベーションの維持
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一番苦労したことは、集中できない日があることです。毎日がやる気にあふれているという日ばかりではないので、集中できない日が続くと予定していた勉強のノルマが終わらなかったり、机に向かっていてもはかどらなかったりしてしまいます。私は仮面浪人で前半は大学の方に集中していたため、受験本番までの時間が少なかったこともあり、そうした時でも机に向かうようにしていました。たとえ、いつもの3分の1しかできなくても、0になるよりは良いからです。自分の夢に向かって勉強しているわけですから、ずっとやる気がないということはなく長くても何日かすれば、またやる気が戻ってきていました。息抜きに遊ぶこともありましたが、勉強量が0の日を作らないことがポイントかなと思います。 <RSさん 浪人生>
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計算ミスが多かったため、それを減らすのがとても大変でした。見直すときに、自分が書いた内容をただ見直すだけでなく、もう一度紙に書いて解き直すようにしました。 <蓑輪 宥志さん 現役生>
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モチベーションを保つことでした。行きたい学校のパンフレットを読んだり、T.A.の方と話をして乗り越えました。 <阿部 一輝さん 浪人生>
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ストレスを溜めやすい性格なので、それをどうマネジメントするかが最も苦労したことです。集中力が途切れたら無理をせず、友人と晩ごはんを食べたり、ジムに行って体を動かしたりなど工夫しました。 <鮫島 甲太さん 再受験生>
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とりあえず精神的に弱かったので、そこを乗り越えるのに苦労しました。学校長に相談していました。 <林 勇樹さん 浪人生>
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苦労したのは自習室での勉強時に集中力が途切れてしまうことである。こういった時は仲の良い友人と昼食を買いに行ったり本屋まで散歩をしたりすることで息抜きをした。受験直前になってもこの姿勢をあまり崩さず、1日に全て詰め込もうとせずに前もって決めておいた量をこなしたら休憩をとっていた。 <佐藤 慶太さん 浪人生>
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春夏はモチベーション保てるけど、冬にやっぱりグダっちゃうのは性格で自分ではどうにも出来なかったので先生にサポートをしていただきました。 <UYさん>
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モチベーションの維持に苦労した。塾・学校の先生や友達に相談して乗り越えた。 <内田 雅文さん 現役生>
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夏休み後にモチベーションを維持するのに苦労しました。そんな時でも塾には毎日行き、自習室にこもることで勉強しなければならない状況を作り出し、勉強していました。 <武田 悠莉子さん 浪人生>
不安・焦り
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どうしても焦りを感じてしまい勉強に手がつかなくなること。定期的に勉強から完全に離れてゲームでもなんでも好きなことをやり、リラックスする。 <梅田 朔さん 浪人生>
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11月頃に「このままの勉強を続けて受かるのだろうか。」という思いに駆られ、自分のやっていることすべてに自信を持てなくなったこと。プロ講師や学生講師に相談し、自分のやるテキストを絞って、それに打ち込んだ。 <T・Mさん(男性)再受験生>
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再受験生なので、先行きが見えない戦いで良く悩みました。今更引き返せない、前に進むしかないのですが、年齢だけが過ぎて行き、現役、1浪目の勢いに負けてしまう事が多々ありました。そのような状況を本当の意味で乗り越えたのは今年。いつも受験前に若い世代に追い抜かれる恐怖感がありましたが、今年は塾の先生やスタッフからそれが当たり前だと何度も忠告され、自分の伸びしろを信じること、今やるべきことを確実にこなす事で乗り越えた気がします。 <U・Mさん (男性 )再受験生>
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どれだけ勉強しても「絶対受かる!」という保証がない中、常に前へ前へと進み続けるために必要なモチベーションと、自分やっている勉強に対し自信を持ち続けることが一番大変でした。解決策としては、毎週楽しみ(週末に友達と会う、日曜の夜においしい物を食べに行くなど)を作って「この一週間頑張ろう!」と心の中にちょっとした逃げ道を作ってあげるようにしました。 <今中 大起さん(男性)浪人生>
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周りの友人が受かっていく中で、なかなか合格を勝取ることができず、精神的に不安定になり、勉強に対して前向きになれない時期があったこと。自分を信じて勉強に没頭しました。 <高山 基将さん>
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合格できるか不安になること。とにかく無理やりにでも楽観思考になる。あと、合格したら、あれがしたい、これがしたい、何がほしいなどをリストにして、目標にすることでモチベーションを上げる。 <寺島 健貴さん 浪人生>
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理数系がゼロなのでとても不安でした。たくさんの先生方に質問する事で、勉強方法を間違わなくて良かったと思います。 <斎藤 匠さん 再受験生>
学習疲労
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ずっと座っているので脚の血行が悪くなった。毎日ストレッチするようにしていた。 <Y・Oさん 現役生>
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合宿が睡眠時間が短かったので結構きつかった。休み時間に散歩したりしてリフレッシュできるようにしていた。 <清田 知美さん 再受験生>
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夏と冬の合宿が、朝から夜まで授業が続いて演習と解説の繰り返しできつかったけど、夏は前期の総まとめ、冬は直前の総まとめと意識することで乗り越えた。 <増田 陽平さん 浪人生>
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1番の苦労は頑張り続ける事。だから息抜きは非常に大切にして、限られた時間ですが塾の仲間と馬鹿な話をしたり、将来の話をしてモチベーションを上げました。 <S・Sさん (男性)浪人生>
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とにかく量が多いので、予定を立ててこつこつとやっていきました。 <N・Tさん 再受験生>
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生活の乱れです。酷くなると体調も崩しかねないので、授業をペースメーカーにしていました。 <A.Tさん 再受験生>
その他
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一つは自分の学校が進学校ではなく進度が遅かったことです。数Ⅲは高3の夏、物理は未習範囲があるまま終わりました。そのためビックバンで主に先取りの学習をしてもらいました。また、受験期は12月から毎日ビッグバンに通って対策講座や個別指導でカバーしてもらいました。二つ目は学校が遠かったことです。通学には約1時間30分かかり、平日で学校がある日に勉強時間が減るのは大変でした。そのため電車の中で寝て、夜の睡眠時間を削っていました。 <H・Jさん 現役生>
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今年の推薦の問題は数学が特に難しくなり、私は一問しか完答できませんでした。 しかし、他の問題も何とか部分点はいただけたのではないかと思いますし、また英語の試験は気持ちを切り替えてやることができたのが良い結果につながったと思います。運動系の部活を最後まで続けていても志望大学に合格することができるということを証明することができたのではないかと思います。それが私の誇りです。 <H・Oさん 現役生>
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今春の一般入試では川崎医科大学に一次合格し、補欠候補者に入ることができました。残念ながら補欠は回ってこず、4月から浪人が決定しましたが、一次を突破できたことは大きな自信につながりました。浪人が始まってからは、自分の限界をバンバン超えていき、駿台や代ゼミの模試で成績優秀者のページに載ることができました。自分の限界は自分で決めてはいけないということを、自分を信じることは本当に大切だということを学びました。そのきっかけを作ってくださり、私の成長を後押しして下さったメプレスの先生方、本当にありがとうございました。 <A・Sさん 浪人生>