東京慈恵会医科大学の傾向と分析

情報提供:医系専門予備校 メディカル ラボ
2022年11月時点の情報です。

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東京慈恵会医科大学について

アドミッションポリシー

本学のカリキュラムを修得し、卒業時に求められる能力を達成できる学生として、日々の学修と多様な経験の中から以下の能力を入学時迄に身に付けている人を求めます。

1.変化する社会、多様な文化や人々の中での医療ニーズを学び、社会における医師の職責について学修することができる。
2.多様な個性・異文化の人々と交流ができる。
3.汎用的技能としての数理的スキル、論理的思考力、問題解決能力を有する。
4.自らの考えをまとめ、それを表現し、他者との対話を通じて協調的に新しい知識を創造できる。

入学試験では、数理的スキル、論理的思考力、問題解決能力については、理科・数学の筆記試験で、異文化理解および英語でのコミュニケーション能力の一部を英語の筆記試験で評価します。自己を表現し、他者を理解し、社会における自己の役割について考える能力を面接試験で、他者に対して自分の考え方を論理的に伝える能力を小論文で評価します。さらに、知識を基に状況を理解し、どのような行動が適切か判断する力を面接および小論文で評価します。

学部基本情報

入試に関する問い合わせ先 入試事務室/〒105-8461 東京都港区西新橋3-25-8
TEL:03-3433-1111(内線2153・2154)
募集要項の請求方法 テレメール/西新橋キャンパス内で配布
※詳細は大学のホームページに掲載。
大学ホームページ

http://www.jikei.ac.jp/

学部所在地

問合せ先に同じ。 Google Map

アクセス 都営地下鉄三田線御成門駅下車、徒歩約3分。東京メトロ日比谷線神谷町駅下車、徒歩約7分。
学部学科・定員 医学部=医学科105
大学院 医学研究科=医学系専攻
おもな付属施設 附属病院(本院)、葛飾医療センター、第三病院、柏病院、晴海トリトンクリニック、総合医科学研究センターなど。
沿革 明治14年創設の成医会講習所が前身。大正10年に旧制の東京慈恵会医科大学となり、昭和27年に東京慈恵会医科大学医学部となった。

東京慈恵会医科大学の入試問題の出題傾向と分析

英語

21年度より読解量が増え、選択肢も紛らわしいものが多くなったため、やや難化した。21年度にみられた空所補充しか出題されない長文問題は消え、全ての長文が内容に関する問い中心になった。過去には文法的な問題があったが、22年度はほぼ文脈判断を要する問題だけとなった。そのため対策は読解中心でよいが、空所補充や同意語選択では語彙の問題が多いため、単語帳を最低1冊は完璧に覚える。さらに英文に関する自由英作文が2題出題されるため、過去問で十分練習しておきたい。

数学

大問1の小問は基本的な問題が中心で落とせない。例年は大問2以降は完答が難しい問題が多いが、21年度から易化傾向にある。微積分、確率、空間図形が頻出で整数や複素数平面も出題されている。16年度までは計算重視であったが、17年度以降は論理重視になっている。証明問題も頻出で論理性が要求されており、しっかりとした答案を書くのが困難な問題が出題されている。難関大の典型問題を一通りこなした上で、標準レベル以上の問題集の解答を参考にして答案作成の練習をしておくとよい。

化学

大問4題。大問1は液体混合物の分留で、よく読むと解ける問題もあるが、短時間での解答と考えると難しかっただろう。大問2は21年度から続く光エネルギーに関する出題で、22年度は本多-藤嶋効果(類題:19年度東北大)と呼ばれる酸化チタン(IV)の性質を扱っており良問だった。大問3・4は有機で前問よりいくらか解きやすいので、これらを早めに済ませて残りの時間を他の大問に充てるとよい。国公立大の良問を継続的に演習して対応力を磨こう。また関心を持ちながら、様々な教材の発展的内容も把握しておくとよい。

生物

21年度と同様に大問4題構成の記述式。例年、計算問題は数題出題され、論述問題は大問ごとに数題含まれている。22年度は描図問題も出題された。典型的な計算問題の演習や論述問題の答えを短時間でまとめる訓練が必要となる。ほぼ毎年出題される実験問題のように時間のかかる問題が多いため、できる問題から素早く解いていかなければならない。他の大学に比べて「生態と環境」や「生物の進化と分類」の分野の出題が多いので、この分野もおろそかにせずに学習しておくこと。

物理

大問1と大問2は、日常にある現象や医療機器を物理的な手法を用いて解析するという、受験生にとっては見慣れない設定の問題だった。しかし、誘導に従えばそれほど難しくない問題も多い。大問3は完答を目指したい。日頃から、見慣れない設定であっても問題の意図を汲み取り、自分の知る典型問題に落とし込む練習が必要となる。13年度以降の過去問を活用して、見慣れない問題にも慣れておくとよい。

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