東京医科大学の傾向と分析
情報提供:医系専門予備校 メディカル ラボ
2025年04月時点の情報です。
本学の建学の精神は「自主自学」であり、自主性を重んじた医学教育を実践しています。校是として「正義・友愛・奉仕」を掲げ、ミッションとして患者とともに歩むことのできる医療人を一世紀にわたり育成してきました。
本学では、この建学の精神、校是およびミッションを理解し、高い志をもって医療人を目指す、次のような人を求めています。
1.十分な基礎学力を持ち、自ら問題を発見し解決しようとする意欲のある人
2.基本的な倫理観と思いやりの心を持ち、利他的に考えることができる人
3.礼節を重んじながら自らの考えを他者に伝えるとともに、他者の多様な意見を理解しようとする協調性と柔軟性に富む人
4.多様な文化、変容する社会の中での自らの使命を理解しようとする人
入学試験での評価は、以下のように行います。
基礎学力については、筆記試験および小論文で評価します。
自ら学ぶ意欲、自らの使命の理解、利他的な考え方については、面接および調査書で評価します。
自らの意見を他者に伝える能力、他者の多様な意見を理解できる協調性と柔軟性については、面接および小論文で評価します。
入学までに身につけておくべきこと
医学部医学科の6年間では、幅広い分野の知識や技術を修得し、実践していくことが必要です。また卒業後は、医師として、生涯にわたって学習を続けていくことが求められます。そのために、医学部医学科に入学するまでに、以下の教科・科目についての十分な基礎学力とともに、粘り強く自ら学ぶ態度を身につけていることを強く望みます。
数学:数量的な概念の理解、論理的思考力、計算力
理科:物理、化学、生物など自然科学についての基礎的理解と科学的思考力
国語:日本語の文章読解力、文章構成力、論理的表現力
英語:英語の読解力、表現力、基礎的なコミュニケーション能力
地理歴史、公民:基礎的な知識に基づいて、物事を社会的視点から理解する能力
特別活動、課外活動等:医学・医療への目的意識、奉仕の心、協調性
入試に関する問い合わせ先 | アドミッションセンター/〒160-8402 東京都新宿区新宿6-1-1 TEL:03-3351-6141(代表) |
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募集要項の請求方法 | 大学のホームページ上でダウンロード ※募集要項は紙媒体による配布を行わず、大学のホームページに掲載。 |
大学ホームページ | |
学部所在地 |
問合せ先に同じ。 Google Map |
アクセス | JR、小田急線、京王線新宿駅下車、徒歩約20分。東京メトロ丸ノ内線新宿御苑前駅下車、徒歩約7分。都営地下鉄新宿線新宿三丁目駅下車、徒歩約10分。 |
学部学科・定員 | 医学部=医学科123(認可申請予定含む) |
大学院 | 医学研究科=(博士)形態系専攻、機能系専攻、社会医学系専攻、内科系専攻、外科系専攻、社会人大学院臨床研究系専攻、社会人大学院研究系専攻、(修士)医科学専攻 |
おもな付属施設 | 東京医科大学病院、茨城医療センター、八王子医療センター、医学総合研究所など。 |
沿革 | 東京医学講習所が前身。大正7年に東京医学専門学校、昭和27年に東京医科大学医学部となった。 |
23年度と同様に大問は4題。22年度まで出題されていた発音の復活はなかった。23年度は1,200語程度だった大問4の読解量が半分になったこともあり、時間内で解答できる。さらに設問も易しくなったため、全体の難度もやや易化した。対策としては、主として500~700語のマーク式読解問題集を演習する。語彙・語句整序・同意語選択は標準問題集で十分対応できる。文法に関する問題はほぼないため、単語・熟語を重点的に学習する。
20年度から大幅に易化し、基本・典型な問題が多い。24年度は23年度と同様に、第1問が小問集合、第2問が場合の数・確率、第3問が空間ベクトル、第4問が数学Ⅲの微分法・積分法の出題だった。例年、計算量も多くなく、基本・典型解法で解ける問題が多いので、参考書に載っている解法を偏りなく習得して、正確に計算できるように訓練しておくことが効果的。また、マーク形式のため、ある程度答えの見当をつけられると取り組みやすい。同じ形式の他大学の過去問で練習するのも有効だろう。過去には、オイラーの多面体定理といった他大学ではあまり見かけない内容が出題されたことがあるので注意したい。
大問4題。大問1は誤文選択1問、正文選択3問、化学反応式1問。例年同様、各問とも5つの選択肢に加え「当てはまるものがない」という6つ目の選択肢がある。24年度の大問3は、どちらの溶媒にも可溶な溶質を定量的に扱う内容で、各実験操作を整理するのにやや時間を要した。年度によって難度がばらつくことがある。ただし、出題形式がほぼ同じなので、過去問で慣れておこう。メディカルラボの実力判定テストも活用するとよい。
23年度から1題増えて大問4題構成のマーク式。21年度と22年度はかなり難度が高い問題が見られたが、23年度と24年度はやや解きやすくなったものの、私立大医学部の中でもかなり難度は高い。例年、大問1は小問集合で、ここをテンポよく解き終わり、残りの大問に時間を残したい。残りの大問ではデータの読み取りを伴う考察問題が出題されることが多く、解答にかなりの時間を費やさざるを得ない。その中でも知識で解ける問題を素早く片付け、取れる点数は確実に取っておきたい。
大問数は年度によってバラバラで、23年度は大問8題、24年度は大問6題構成。全分野から偏りなく出題されるが、その中でも力学と電磁気の出題が多い。受験生が手薄になりがちな原子からの出題が続いており、この分野の学習はしっかりと行っておいた方がよい。市販の問題集に掲載されている典型問題から多く出題されており、難度自体はそれほど高くはないが、誘導が少なく自分で解答方針を決めなければならなかったり、計算量が膨大で時間がかかったりと、解答までたどりつくことは容易ではない。また、試験時間に対して設問数が多く、時間内にすべて解き切ることは難しいだろう。合格点を獲得するためには、すべての問題に手を出すのではなく、時間がかからず正答できる問題を見極める力が重要となる。