東京医科大学の傾向と分析
情報提供:医系専門予備校 メディカル ラボ
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医学部は、最新の医学・医療に習熟した専門医、チーム医療の中核を担う臨床医、在宅、僻地等で医療を支える地域医療従事者など、社会のニーズを満たすよき医師の育成を目指しています。
心身共に健康であり、実習を含む6年間の医学教育に適応でき、かつ高等学校等における幅広い学修を通じて、次のような資質を備えている入学者を求めています。
1. 医学を学ぶ上で必要な基礎学力を有している。
2. 高い倫理観と奉仕の心を備えている。
3. 協調性とコミュニケーション能力を有している。
4. 自立した学習態度、問題解決能力を有している。
5. 医学に対する強い熱意・関心・意欲を有している。
入試に関する問い合わせ先 | 医学科学務課入試係/〒160-8402 東京都新宿区新宿6-1-1
TEL:03-3351-6141(内線227・228) |
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募集要項の請求方法 | 大学のホームページ/テレメール
※詳細は大学のホームページに記載。 |
大学ホームページ | |
学部所在地 | 問合せ先に同じ。 Google Map |
アクセス | JR、小田急線、京王線新宿駅下車、徒歩約20分。東京メトロ丸ノ内線新宿御苑前駅下車、徒歩約7分。都営地下鉄新宿線新宿三丁目駅下車、徒歩約10分。 |
学部学科・定員 | 医学部=医学科120 |
大学院 | 医学研究科=(博士)形態学専攻、機能系専攻、社会医学系専攻、内科系専攻、外科系専攻、社会人大学院臨床研究系専攻、社会人大学院研究系専攻、(修士)医科学専攻 |
おもな付属施設 | 東京医科大学病院、茨城医療センター、八王子医療センター、医学総合研究所など。 |
沿革 | 東京医学講習所が前身。大正7年に東京医学専門学校、昭和27年に東京医科大学医学部となった。 |
例年通り。20年度に初めて登場した記述問題も引き続き出題された。大問1~3は標準的な問題だが、長文の総語数が2,000語近くある上、大問4には小問が25題あり、大問5も選択肢が多く、さらに記述問題も加わったため、時間的余裕はない。そのため時間配分が合否を左右する。対策として発音・語彙・語法・熟語・語句整序は標準的な問題集で十分だが、大問4・5は本学特有の形式のため、過去問で慣れておく必要がある。
2年前までは非常に難度が高かったが、20年度から大幅に易化し基本的・典型的な問題が多い。21年度は数学Ⅲからの出題が1題のみだったが、これは新型コロナウイルス感染拡大の影響と考えられる。オイラーの多面体定理を出題する大学は少ないので注意したい。計算量も多くなく、基本・典型解法で解ける問題が多いので、参考書に載っている解法をまんべんなく習得して、正確に計算できるように訓練しておくのが効果的。同じ形式の他大学の過去問で練習するのも有効だろう。また、20年度には初めて確率が出題された。
大問5題。17年度以前の5題(18~20年度は4題)に戻った。20年度と同様、大問1は正文選択で理論4題、有機1題で、選択肢の最後に「すべてに誤り」もあった。ここを迅速に処理して、計算問題に時間をかけることが必要だった。大問4の硫酸とその関連物質の問題は、受験生にとっては新規性があり差がついただろう。本文の要点を的確に捉えて計算していく。問題によって難度の差が大きいのが本学の特徴。本番で見極められるように過去問で特徴を把握しておこう。
20年度と比べ大問が1問減り、大問3問構成だった。例年通りの標準的な知識問題と実験・考察問題などが出題されている。大問1は例年より考察させる問題が増え、より時間がかかるようになっており、知識問題の方をテンポよく解いていくことが求められた。大問2・3は小問やリード文を理解した上で解答させる形式のため、1つ1つの小問の理解に努めれば、大問後半の問題も理解しやすい構成となっている。どの問題も知識が定着していれば解けない問題ではない。日頃の学習でしっかりと準備をしておきたい。
全分野から満遍なく出題されており、特に力学と電磁気からの出題が多い。原子分野の出題が毎年あり、原子分野まで確実に学習しておく必要がある。基本~標準レベルの問題がほとんどであるが、設問数が多く、さらに有効数字の桁数の多い手間のかかる数値計算が頻出なので、事例解読のスピード、正確な計算力、解く問題のセレクトが合否の鍵となる。物理定数や三角比の値が、問題ごとではなく、巻末の表で与えられていることにも慣れておきたい。