東京医科大学の傾向と分析
情報提供:医系専門予備校 メディカル ラボ
2022年11月時点の情報です。
医学部は、最新の医学・医療に習熟した専門医、チーム医療の中核を担う臨床医、在宅、僻地等で医療を支える地域医療従事者など、社会のニーズを満たすよき医師の育成を目指しています。
心身共に健康であり、実習を含む6年間の医学教育に適応でき、かつ高等学校等における幅広い学修を通じて、次のような資質を備えている入学者を求めています。
1. 医学を学ぶ上で必要な基礎学力を有している。
2. 高い倫理観と奉仕の心を備えている。
3. 協調性とコミュニケーション能力を有している。
4. 自立した学習態度、問題解決能力を有している。
5. 医学に対する強い熱意・関心・意欲を有している。
入試に関する問い合わせ先 | 医学科学務課入試係/〒160-8402 東京都新宿区新宿6-1-1 TEL:03-3351-6141 |
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募集要項の請求方法 | 大学のホームページ上でダウンロード ※募集要項は紙媒体による配布を行わず、大学のホームページに掲載。 |
大学ホームページ | |
学部所在地 |
問合せ先に同じ。 Google Map |
アクセス | JR、小田急線、京王線新宿駅下車、徒歩約20分。東京メトロ丸ノ内線新宿御苑前駅下車、徒歩約7分。都営地下鉄新宿線新宿三丁目駅下車、徒歩約10分。 |
学部学科・定員 | 医学部=医学科122 (認可申請予定含む) |
大学院 | 医学研究科=(博士)形態学専攻、機能系専攻、社会医学系専攻、内科系専攻、外科系専攻、社会人大学院臨床研究系専攻、社会人大学院研究系専攻、(修士)医科学専攻 |
おもな付属施設 | 東京医科大学病院、茨城医療センター、八王子医療センター、医学総合研究所など。 |
沿革 | 東京医学講習所が前身。大正7年に東京医学専門学校、昭和27年に東京医科大学医学部となった。 |
21年度よりやや易化した。大問1~3に変化はないが、大問4の設問数が25から8に大幅に減少し、大問5の内容一致問題の選択肢が20から12へと変更され、記述も要約から下線部和訳となったため、時間内に解答できる分量になった。合格には高得点が必要になるだろう。対策には、発音・語彙・語句整序は標準的な問題集を使用する。読解も22年度と同じ傾向ならば通常の問題集で十分だが、再変更に備えて過去問で演習しておくとよい。
19年度までは非常に難度が高かったが、20年度から大幅に易化し基本・典型な問題が多い。計算量も多くなく、基本・典型解法で解ける問題が多いので、参考書に載っている解法を満遍なく習得して、正確に計算できるように訓練しておくのが効果的。同じ形式の他大学の過去問で練習するのも有効だろう。20年度に初めて登場した確率は22年度も出題された。21年度は他大学ではあまり見かけないオイラーの多面体定理が出題されていたことに注意したい。
大問4題。18~20年度と同様だった。大問1は誤文選択1問、正文選択4問で、どの設問にも「他の選択肢が全て当てはまらない」の選択肢があった。今回、重水素を含む化合物の電離平衡がカギだったが、例年より解きやすかった。また大問2と4では、実験操作や条件に関する本文が長く、迅速に要点を捉えて内容整理をする必要があった。年度によっては大問間の難度の差が大きいときがある。選択肢の構成、長い問題文などの特徴を過去問でしっかり把握しておこう。
21年度に大問が1題減り、大問3題となったが、22年度も同様に大問3題構成だった。例年同様に知識問題や実験・考察問題が出題されたが、大問2のデータの読み取り量が増え、問題自体が難化した。大問3も多くの受験生が苦手な単元だったため、全体的に難化したと言える。23年度も同様の形式での出題が予想されるため、大問1の小問集合をテンポよく解き、データの読み取りの考察時間をどれだけ確保できるかがカギとなる。
全分野から遍りなく出題されており、特に力学と電磁気の出題が多い。また、原子分野は毎年出題されるので、確実に押さえておく必要がある。例年、基本~標準レベルの問題がほとんどだが、設問数が多い。例年は、有効数字の桁数の多い手間のかかる数値計算が頻出していたが、22年度は第7問のみとなった。事例解読のスピード、正確な計算力、解く問題のセレクトが合否のカギとなる。物理定数や三角比の値が、問題ごとではなく巻末の表で与えられていることにも慣れておきたい。