帝京大学の傾向と分析
情報提供:医系専門予備校 メディカル ラボ
2022年11月時点の情報です。
医学部は、最新の医学・医療に習熟した専門医、チーム医療の中核を担う臨床医、在宅、僻地等で医療を支える地域医療従事者など、社会のニーズを満たすよき医師の育成を目指しています。
心身共に健康であり、実習を含む6年間の医学教育に適応でき、かつ高等学校等における幅広い学修を通じて、次のような資質を備えている入学者を求めています。
1. 医学を学ぶ上で必要な基礎学力を有している。
2. 高い倫理観と奉仕の心を備えている。
3. 協調性とコミュニケーション能力を有している。
4. 自立した学習態度、問題解決能力を有している。
5. 医学に対する強い熱意・関心・意欲を有している。
入試に関する問い合わせ先 | 入試センター/〒173-8605 東京都板橋区加賀2-11-1 TEL:0120-335933 |
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募集要項の請求方法 | 大学のホームページ ※募集要項は紙媒体による配布を行わず、大学のホームページに掲載。 |
大学ホームページ | |
学部所在地 |
問合せ先に同じ。 Google Map |
アクセス | JR埼京線十条駅下車、徒歩約10分 |
学部学科・定員 | 医学部=医学科116(臨時定員含む) |
大学院 | 医学研究科=医学専攻(博士課程) |
おもな付属施設 | 医学部附属病院、医学部附属溝口病院、ちば総合医療センター、附属池袋クリニック、附属新宿クリニックなど。 |
沿革 | 昭和46年に医学部を設置した。 |
読解問題3題と整序英作文1題という形式に変化はない。22年度は大問1・2が標準レベルで、大問3は語彙レベルが高いこともありやや難しかった。しかし大問4の語句整序が易しかったため全体の難度に変化はない。大問2の長文では語句のみ問われていることからわかるように、本学は語彙に重点を置いている。そのため単語帳を1冊完璧にする。医療系の長文の出題率が高いので、医療系単語も覚えることが望ましい。さらに大問4で語句整序が毎年出題されるので、市販の問題集を1冊仕上げておきたい。
出題範囲は数学Ⅰ・A・Ⅱ・Bで、データの分析を除く幅広い分野から出題されている。22年度は基本的な問題が多く並んだが、過去には思考力が必要な問題が出題されたこともある。結果のみを記入する方式なので、計算ミスは致命的。典型的な問題の解法は瞬時に浮かぶように練習しておくとともに、迅速かつ正確に計算する訓練も必要だ。120分で2科目を解答する形式なので、他教科との時間配分も重要なカギになるだろう。
大問4題。21年度と比べて難度の高い問題が見当たらなかったが、ほぼ余裕がない分量だった。計算問題では、従来の算用数字や指数表記の指定だけでなく、計算結果の選択問題もあった。物質名や化学式の指定も多い。22年度は大問1で計算量が多く、大問2でメソ体(大問4も)とザイチェフ則の出題があり、迅速な解答力が必要だった。計算力の強化と併せて、やや発展的内容の理解が合格のカギになる。各年度に2日分掲載の赤本で過去問に取り組んでおくとよい。
20年度までは大問4題構成だったが、21年度は大問3題になり、22年度も同じく大問3題で記述式。日程によって難度はかなり異なる場合が多い。免疫に関する問題は7年連続で出題されており、バイオテクノロジーに関する分野も近年は高頻度で出題されている。この2つの分野については,特に実験問題も含めた標準的な問題の演習を積んでおく。正誤問題が非常に多く出題され、特に「すべて選べ」の問題が目立つ。演習で正誤問題を解くときには、誤りの選択肢はどこが誤っているのかを必ず確認する癖をつけておくこと。
21年度に引き続き大問3題。22年度の問3や21年度の問1のように、日常にある現象や実際の医学を意識した問題が2年連続で出題されている。今後もこの傾向が続くならば、対策の必要があるだろう。解答形式としては、答えを書かせるだけの問題が中心で、論述や描図問題の出題はない。基本~標準レベルの問題が多いが、年度によっては、やや難度が高い問題もみられる。また、出題傾向が重なることが少ないので、初日、2日目、3日目と進むにつれ、出題内容の予想が立てやすくなる。