昭和医科大学の傾向と分析
情報提供:医系専門予備校 メディカル ラボ
2025年04月時点の情報です。
昭和大学医学部は「至誠一貫」の精神のもと、医学を通して医療の発展と国民の健康増進と福祉に真心をもって寄与する優れた人材を育成することを目的としています。
昭和大学医学部のカリキュラムを修得し、卒業時に求められる能力を達成できる学生として、日々の学修と多様な経験の中から以下の能力を身に付けている人を求めます。
1.医師となる明確な目的意識と情熱を有する人
2.ディプロマポリシーを教育目標とする本学に対する明確な志望動機を有する人
3.中等教育の学業において、数学や理科(物理、化学、生物)などの自然科学と英語の基礎知識を持ち、国語、社会も幅広く履修した人
4.他者を理解し、思いやりの心を持てる人
5.人とかかわることに関心を持ち、基本的なコミュニケーション能力を有する人
6.知的好奇心にあふれ、新しい分野に積極的に挑戦できる人
7.地域での医療や国際的な医療活動に興味を持つ人
8.1年次の全寮制共同生活・学修に積極的に取り組める人
入試に関する問い合わせ先 | 学事部入学支援課/〒142-8555 東京都品川区旗の台1-5-8 TEL:03-3784-8026 |
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募集要項の請求方法 | 配布なし。大学ホームページに掲載。医学部=110(別途、地域枠選抜は調整中) |
大学ホームページ | |
学部所在地 |
問合せ先に同じ。 Google Map |
アクセス | 東急大井町線・池上線旗の台駅東口下車、徒歩約5分。 |
学部学科・定員 | 医学部=110(別途、地域枠選抜は調整中) |
大学院 | 医学研究科=生理系専攻、病理系専攻、社会医学系専攻、内科系専攻、外科系専攻 |
おもな付属施設 | 昭和大学病院、藤が丘病院、横浜市北部病院、江東豊洲病院など8附属病院。 |
沿革 | 昭和3年創設の昭和医学専門学校が前身。21年に昭和医科大学となり、39年に昭和大学医学部と改称した。 |
大問数と出題形式に変化はない。文法問題はやや易化し、数題の難問はあるものの大半が標準レベルだった。読解は23年度と比べて内容理解は容易だったが、段落整序や内容説明など論理的理解を必要とする問題があり、読解量も多いため、やや難化した。しかし、標準的な問題もあるため、これらを確実に正解すれば合格点は取れる。文法・語法・熟語・語彙については難問を意識し過ぎず、標準的な問題を確実に正解できるようにする。読解に関しては500~700語の標準的な問題集を1冊仕上げ、大問3対策として国公立2次対策問題集を学習するとよい。問題量が多いので、過去問を使って時間配分を考えておく。
全問が結果のみを答える問題。形式の変更はあるが、17年度以降は大問3・4で場合の数・確率、数学Ⅲの積分法が出題されている。問題量も計算量も少なめなので高得点が必要だろう。基本的な問題や有名問題が中心で、幅広い分野から出題されているため、全範囲にわたって穴のない学習が必要である。難問を解くことよりも、典型問題を迅速かつ確実に得点することが要求されている。過去には期待値が出題されているので注意したい。また、数学Ⅲからの出題が多い年度もあるので微分法・積分法の計算などはしっかりと押さえておきたい。英語と併せて140分のため、時間配分にも注意したい。なお、国語との選択となっている。
大問4題。大問4の小問数は変化なし。有機は解きやすい問題が多かったが、高分子化合物がなくなった。近年、生体に限らず一般的な有機化合物を扱うことが多い。また、頻出の化学平衡や電気分解は、計算力が必要とされた。有機は異性体や反応性に関する解答力をつけよう。理論は標準レベルでよいので、様々なタイプの計算問題を攻略しておこう。ここ数年、無機の知識問題の出題がない。I 期とII期の過去問を解いておくことが望ましい。
23年度と同様に大問4題構成の記述式。描図問題が21年度から3年連続で出題されていたが、24年度は出題されなかった。計算問題は22年度から3年連続で出題されている。また、比較的短めの字数で知識論述問題が毎年のように出題されているが、24年度は1問を除いて字数制限がなかった。字数制限は今後どのようになるかわからないが、論述問題が頻出であることには変わりないので、必要な内容をコンパクトに要約して論述する訓練をしておくとよい。
大問4題で構成され、ここ数年、力学からの出題が多い。また、24年度の大問1の「水飲み鳥の原理」、23年度の大問2「バットの持ち上げ」「無重力環境下での質量の測定」のように、論述問題の出題が続いている。この手の問題は、解答を作り上げるのに時間がかかるため、本番では後回しにした方がいいだろう。その他の問題については比較的解きやすく、完答もめざせる。また、19年度まで出題が続いていた微分法・積分法を用いた物理現象の解析についても、過去問を用いて解き慣れておきたい。