慶應義塾大学の傾向と分析

情報提供:医系専門予備校 メディカル ラボ
2025年04月時点の情報です。

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慶應義塾大学について

アドミッションポリシー

本学医学部は、本学の使命「独立自尊と実学(サイエンス)の精神に基づき、患者中心の医療を実践し、世界の医学を先導する」に基づき、「基礎臨床一体型の医学・医療の実現」の理念の下、人材を育成してきました。
本学医学部は、この使命・建学の精神を理解し、次世代を先導し、豊かな人間性と深い知性を併せ持つ医学生を強く求めます。そのために、創立者 福澤諭吉の「一身独立(自ら考え、実践する)」の教えを理解し、世界に雄飛し、患者中心の医療を実現できるphysician scientist(科学的思考力を備えた医師)となりうる医療人としての資質、使命感、学習意欲を重視し、卒業時コンピテンスを修得しうる人材を選抜します。

入学試験での評価は、次のように行います。
基礎学力:学科筆記試験(数学、理科、英語。詳細は入試要項参照のこと)、面接、および小論文により評価します。
学習意欲・態度、使命の理解、倫理感:調査書、面接、小論文により評価します。
読解力・文章能力:学科筆記試験、小論文により評価します。
自らの考え方を他者に説明する能力、コミュニケーション能力:面接、小論文により評価します。

【入学までに身につけておくべきこと】
医学部では、幅広い知識や技能を修得し、実践することが求められます。また、卒業後は、医療人として、生涯にわたって学び続けることが求められます。そのために、大学に入学するまでに、次の教科・科目についての学力とともに、自ら学ぶ学習態度を身につけることが期待されます。
数学:数量的な概念の理解、論理的思考力、計算力
理科:物理、化学、生物など自然科学についての十分な理解と科学的思考力
英語:英語の読解力、表現力、コミュニケーション能力
特別活動および課外活動:主体性、協調性、共感・思いやり・気遣い、利他性(奉仕の心)、倫理感、責任感、洞察力など

学部基本情報

入試に関する問い合わせ先 入学センター/〒108-8345 東京都港区三田2-15-45
TEL:03-5427-1566
募集要項の請求方法 大学のホームページ 
※募集要項は紙媒体による配布を行わず、大学ホームページに掲載予定。
大学ホームページ

https://www.keio.ac.jp/ja/admissions/

学部所在地

〒160-8582 東京都新宿区信濃町35大学病院、総合医科学研究センターなど。 Google Map

アクセス JR中央・総武線信濃町駅下車、徒歩約1分。都営地下鉄大江戸線国立競技場駅下車、徒歩約5分。
学部学科・定員 医学部=医学科110
大学院 医学研究科=(博士)医学研究系専攻、医療科学系専攻、(修士)医科学専攻
おもな付属施設 大学病院、総合医科学研究センターなど。
沿革 大正6年、北里柴三郎を学部長に迎え、慶應義塾医学科として創設。大正9年に大学令により医学部となる。昭和27年に新制大学医学部設置。

慶應義塾大学の入試問題の出題傾向と分析

英語

出題形式に変化はなかったが、読解量がやや増加し、問題がやや難化した。大問1の和訳問題に指示語の内容を指摘する条件があるものが増加した。英文内容自体はそれほど難しいわけではないが、和文英訳、英文和訳、内容説明などの記述問題が多く、時間がかかる。英文内容を理解できるレベルの英語力は当然だが、記述問題を解答するだけの英語と日本語の表現力が必要。そのため普段から英文解釈と英作文の練習は欠かせない。純粋な文法問題はないが、長文中の空所補充で語彙や語法の知識が必要なので、しっかりと学習しておく。

数学

22年度より全問が空所補充となったが、24年度は大問3でグラフの概形を描かせる問題が出題された。大問2は、21年度を除き10年以上出題されている確率。24年度は易化した23年度と同程度の難度だったが、例年は問題の難度に開きがあり計算量も多いため、解答可能な問題を見極める力が必要だ。大問1の小問集合は基本的な問題が中心で落とせない。例年は大問2に確率が出題されるので、過去問演習が有効である。後半の総合的な問題はレベルが高く、解法の丸暗記では通用しない。難関大の過去問で思考力を養っておくとよい。

化学

大問3題。大問1は、窒素関連物質とCOD計算で解きやすかった。大問2は、条件に合う異性体を柔軟に特定することがポイント。大問3は、気体の膨張率に関する当時の基礎実験をもとにした思考問題で、分野をまたぐ総合的な見方が必要だった。恒例の簡潔な論述や導出形式の出題もあった。本学の合格レベルを考えると、易しい問題に気を取られず、合否を決める問題を解くことに集中しよう。実験考察を含む良問を通して、思考力を鍛えておこう。

生物

23年度と同様に大問3題構成の記述式。例年、考察問題と論述問題が中心となっている。本学は描図問題がよく出題され、23年度には出題されなかった描図問題が24年度は出題された。例年、難度の高い考察問題が複数出題されることが多く、さらに問題量が多いため、短時間で解くことが要求される。過去問や難関国公立大の過去問を使って、難度の高い考察問題や論述問題の演習を十分にしておくこと。

物理

例年通り、大問3題構成。大問1は小問集合で、本学の受験生であれば十分に完答が狙える難度。ただし、24年度の大問1の第1問で可聴音の範囲を答える問題のように、知識が問われる問題が頻出しているので、日頃から用語や重要な物理定数の値などを覚える癖をつけておきたい。大問2・3は1つ、もしくは2つの分野からの出題で、小問集合とは違い、深い分析力、思考力が試される内容。扱われているテーマが問題集で見かけないようなものばかりで、一見すると難しく見えるが、比較的誘導が丁寧なので、作題者の意図をくみ取り解答を進めていけば解答できる。ただし、理由説明などの論述問題では物理的洞察力が必要で、得点差がつきやすい。過去問などを用いて対策しておきたい。

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