順天堂大学の傾向と分析
情報提供:医系専門予備校 メディカル ラボ
2025年04月時点の情報です。
医学部は、人類の健康・福祉に寄与できる専門的な知識、技術を身につけ、「科学者」の視点をもちつつ、感性豊かな教養人としての医師・医学者を養成することを目的(=使命)とする。そのために、以下の目標を定める。
1.科学的根拠に基づいた医学・医療を行うための体系的な知識と確実な技術を身につける。
2.不断前進する医学・医療を生涯にわたってアクティブに自学自習する態度・習慣を身につける。
3.常に相手の立場に立って物事を考え、人間として、医師・医学者として他を思いやり、慈しむ心、即ち学是「仁」の心を涵養する。
4.チーム医療・研究を円滑に遂行できる能力と習慣を身につける。
5.国際社会に役立ち、未来を切り開く人間性溢れる豊かな教養を培う。
入試に関する問い合わせ先 | 医学部入試係/〒113-8421 東京都文京区本郷2-1-1 TEL:03-5802-1021 |
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募集要項の請求方法 | 大学のホームページ ※募集要項は紙媒体による配布を行わず、大学ホームページに掲載予定。 |
大学ホームページ | |
学部所在地 |
問合せ先に同じ。 Google Map |
アクセス | JR中央線・総武線、東京メトロ丸ノ内線御茶ノ水駅下車、徒歩約5分。 |
学部学科・定員 | 医学部=医学科140(認可申請中含む) |
大学院 | 医学研究科=(博士)医学専攻、(修士)医科学専攻 |
おもな付属施設 | 順天堂医院、静岡病院、浦安病院、順天堂越谷病院、順天堂東京江東高齢者医療センター、練馬病院。 |
沿革 | 天保9年創設の蘭方医学塾が起源。昭和18年に順天堂医学専門学校、21年に順天堂医科大学となり、27年に順天堂大学医学部となった。 |
文補充の復活はなく、同意語選択、空所補充、内容一致からなる一般的な出題形式。読解量は23年度より減少したが、語彙レベルの高い大問2や、解答しにくくなった自由英作文のため、やや難化した。同意語選択と内容一致がすべての大問で出題されているので、文法・語法・熟語よりも語彙力を強化し、文脈重視の学習を心がけたい。80分で総語数3,000語を超える英文と自由英作文が出題されるため、速読力の養成が必須。過去問を利用して時間内に解答できるように練習しておくこと。
一部の記述を除いてほぼ毎年度、大問3で証明問題が出題されている。時間的には厳しめなので、確実に解き切れる問題から取り組んでいく必要がある。年度によって問題間の難度の開きが大きいので、解くべき問題の見極めも重要な要素になる。計算量が多い年度もあるので、典型問題は見てすぐ解き始められるようにしておく必要がある。難関大の過去問でハイレベルなテーマに触れておくとよいだろう。
大問2題。大問1(第1~3問)はマーク、大問2は記述。大問1の第1問は知識問題以上に計算問題の精度を要求された。重水素はマスターしておきたい。第2問のラウールの法則はあらかじめ同内容に取り組んでいると有利で、合格者はここで持ちこたえて点を重ねただろう。例年、大問2の記述は様々な分野から出題されるが、24年度は解きやすかった。過去問と併せてメディカルラボの実力判定テストで特有の形式を把握しておこう。
23年度と同様に大問2題構成のうち1題は中問3題からなるマーク式、もう1題は記述式。大問1は、考察問題が含まれる場合があるものの、比較的解きやすい問題のみの場合が多いので、ここをなるべく早く片づけたい。記述式の大問2は、論述問題や計算問題(24年度は出題なし)が含まれることが多いので、ここでじっくり時間をかけて考えたい。また、グラフや図、表を使った問題が例年多いので、扱いに慣れておく必要がある。
本学の大問構成は独特で、例年、大問1は中問3題で構成され、解答形式はマーク式。中問のうち1題は小問集合で、原子を含む全範囲からの出題。残り2題は力学、波動、電磁気、熱力学のうちの2分野から構成される。23年度・24年度はともに電磁気、熱力学からの出題だった。22年度は力学、波動の2分野からの出題。また、大問2は1つの分野からの出題で、解答形式は記述式。まずは過去問を用いて、この独特の問題構成に慣れておきたい。問題の難度自体はそれほど高くはないが、解答時間に対して設問数が多く、年度によっては思考力を要する問題も出題されるため、時間に余裕を持って解答することは難しいだろう。解けそうな問題からてきぱきと解答するなど、試験時間の使い方には十分に注意が必要だ。