自治医科大学の傾向と分析
情報提供:医系専門予備校 メディカル ラボ
2023年12月時点の情報です。
医師として社会に貢献する自覚をもち、地域医療に進んで取り組む気概のある、次のような人を求める。
適性
・ コミュニケーション能力が高く、行動力がある。
・ 高い倫理観と幅広い教養を兼ね備える。
・ 困難に直面しても、目標に向かって努力を継続できる。
基本的学力
・ 論理的思考力が高い。
・ 文章や発表における表現力が高い。
・ 医学習得に必要な能力と十分な意欲を有する。
地域医療への意欲
・ 総合的診療能力を有する医師を目指す。
・ 医療を通じて地域社会のリーダーを目指す。
入試に関する問い合わせ先 | 学事課入試広報係/〒329-0498 栃木県下野市薬師寺3311-1 TEL:0285-58-7045 |
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募集要項の請求方法 | 大学のホームページ/テレメール/学事課あて郵送/本学及び都道府県庁窓口で配布 ※詳細は大学のホームページに記載。 |
大学ホームページ | |
学部所在地 |
問合せ先に同じ。 Google Map |
アクセス | JR宇都宮線(東北本線)自治医大駅下車、徒歩約15分。 |
学部学科・定員 | 医学部=医学科100 |
大学院 | 医学研究科=(修士)医科学専攻、(博士)地域医療学系専攻、人間生物学系専 攻、環境生態学系専攻 |
おもな付属施設 | 附属病院、とちぎ子ども医療センター、附属さいたま医療センター、地域医療学センター、分子病態治療研究センターなど。 |
沿革 | 昭和47年に開学した。 |
大問3題ですべて読解という形式は例年通りだが、設問内容がやや変化した。空所補充で複数箇所の組み合わせを選ぶ問いが増えた。その他に比喩内容を選ぶ問題や後続する文を選ぶ問題など、例年にはないものが散見された。特に大問1の英文内容と問いが両方とも難しかったことと、すべての大問に新形式の設問が増えたことからやや難化した。対策としては語彙力の向上が必須。新形式に対応するには内容の本質的な理解も欠かせない。抽象的な内容の英文は具体的な内容に落としこむなど工夫して練習をする。
23年度は1~13は小問(1~12は答えがすべて1桁の整数となるように作られていた)、14~17、18~21、22~25がそれぞれ大問扱いの形式だった。ほぼすべての範囲から出題されているが、コロナ禍以降は数学Ⅲからの出題数が激
減している。例年、小問は基本的な問題が中心で、わずかな時間で解答できる問題が多い。そのため、確実に解ける問題を解いていくなど、要領よく処理していく必要がある。教科書傍用問題集などで短時間に多くの問題を解く練習をするとよい。また、大問は有名テーマが出題されているので標準的な問題集に取り組んでおくと効果的だろう。
小問集合25問。私立大医学部では最短の解答時間(理科2科目あたり80分)。近年、小問を数問まとめた出題が続いており、23年度は5セット(22年度は6セット)だった。正誤問題では該当する選択肢の数を問う形式や正解の組み合わせを選ぶ形式があった。例年、知識、計算ともに、解答の高い精度が要求される。試験時間が短いため、読解力も含めた解答スピードを上げよう。例年、合成高分子化合物まで出題されるので、本学過去問を活用して、しっかり出題内容をつかんでおこう。
22年度と同様に小問25題構成のマーク式。生物・生物基礎の全範囲から出題されている。19年度以降は小問数題で構成される問題も出題されている。少し出題のされ方が変化したとはいえ、通常の小問集合の問題と大差はない。問題自体の難度が高いものはそう多くないが、1教科あたり40分の時間で25題を解くのはかなり大変と言える。過去問で時間配分の感覚をつかむ訓練をしておく必要がある。
小問25題構成。共通テスト以前のセンター試験と同じレベルの問題が多くを占めるが、試験時間に対して問題量が多いため、時間的余裕はない。原子分野を含めた物理基礎と物理の全分野から出題される。基本的な問題が多いが、中には時間のかかる数値計算など、受験生が手間取る問題も見られる。センター試験(本試・追試)の過去問などを用いて、手際よく計算を処理する練習を行い、満点近い点数を獲得する訓練を積んでおくとよい。