岩手医科大学の傾向と分析
情報提供:医系専門予備校 メディカル ラボ
2025年04月時点の情報です。
本学は、「医療人たる前に、誠の人間たれ」という建学の精神のもとに、地域医療に貢献する医療
人育成を使命として設立されました。学則には、「まず人間としての教養を高め、充分な知識と技術
とを習得し、更に進んでは専門の学理を極め、実地の修練を積み、出でては力を厚生済民に尽くし、
入っては真摯な学者として、斯道の進歩発展に貢献する」ことが掲げられています。医学教育・教養
教育を通して、優れた資質と深い人間愛を有する医療人、研究者、人格的に成長できる人材の育成が、
本学の目指すところです。
医学部では、次のような人材を求めています。
1. 生命倫理を尊重し、医学を修得し実践するための知性と科学的論理性を有している。
2. 広い視野でものごとを捉え、自律的かつ積極的に課題を発見し、解決することができる旺盛な探
求心を有している。
3. 病む人・悩める人の体と心を理解し、彼らに向きあう強い意志と情熱を有している。
4. 世界的視野から医学の進歩と発展に貢献するという向上心を有している。
5. さまざまな地域において、医療に誠意をもって貢献しようとする利他精神を有している。
6. 生涯にわたる継続的な学修をするため、自ら学ぶ意欲と積極性を有している。
7. 自己の身体的および精神的健康に気を配る実績を有している。
入試に関する問い合わせ先 | 入試・キャリア支援課/〒028-3694 岩手県紫波郡矢巾町医大通1-1-1 TEL:019-651-5110(内線5105) |
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募集要項の請求方法 | 大学のホームページ ※詳細は大学のホームページに記載。 |
大学ホームページ | |
学部所在地 |
問合せ先に同じ。 Google Map |
アクセス | JR東北本線 矢幅駅下車、徒歩約15分。 |
学部学科・定員 | 医学部=医学科130(認可申請予定含む) |
大学院 | 医学研究科=生理系専攻、病理系専攻、社会医学系専攻、内科系専攻、外科系専攻 |
おもな付属施設 | 大学病院、先端医療研究センターなど |
沿革 | 明治30年創設の私立岩手病院・医学講習所が前身。岩手医学専門学校、旧制の岩手医科大学を経て、昭和27年に岩手医科大学医学部となった。 |
23年度からの変化はない。標準的であるため解答しやすいが、60分で大問7題もあるので素早く効率よく解答する必要がある。大問7の読解問題が10題あり配点比率が高いため、20分程度は時間を残しておきたい。鍵を握るのは大問5の不適文削除で、類題が出題される久留米大やセンター試験の過去問で対策する。文法・語法・発音対策としては、オールインワン系の問題集を1冊完成する。大問7の読解対策としては、マーク式の読解問題集を演習する。空所補充中心の読解対策は、兵庫医科大や愛知医科大の過去問を利用するとよい。時間内に解答するため、過去問で時間配分の練習が必須だ。
24年度は、珍しく数学Ⅲからの出題がなかった。例年、全体的に記述式で出題するのがふさわしいような問題で、難度の高いものや計算量の多いものも出題されている。国公立大の記述式の問題で練習しておいた方がよい。短時間で効率よく得点するためには、典型的な解法が瞬時に浮かぶことと正確かつ迅速な計算力が必要だ。日頃から面倒がらずにきちんと計算することも重要。また、試験時間が英語と併せて120分のため、時間の使い方にも注意したい。
大問3題。特徴の正誤組み合わせは23年度より1題減少して11題だが、理論8問、無機8問、有機6問の構成とレベルは同程度。物質量計算とグラフ選択が各1題で知識問題が多いので、計算が不得意な受験生にも向いている。基本事項が多く、無機や有機では各物質の構造や性質を問われる。用語の定義や物質の性質をまとめておこう。合成高分子化合物は出題頻度が低いが、基礎知識は押さえておこう。正誤対策に一問一答問題集や過去問が効果的だ。
23年度と同様に大問5題構成のマーク式。23年度で減少していた考察問題の割合が上昇した。近年は考察問題の割合が高いので、十分に対策を講じておきたい。24年度では計算問題の割合が低下したが、23年度のように多く出題される年度もあるので注意しておこう。「動物の反応と行動」「発生」「体内環境」「遺伝情報とその発現」の4分野は頻出なので、この分野をまずは仕上げていく。一方、「生物の多様性と生態系」「生態と環境」「生物の進化と分類」の分野の出題は極端に少ない。
大問3題構成で、設問数は例年25問程度。力学と電磁気が必須で、残り1題を波動、熱力学、原子のいずれかが占める。典型問題中心の出題だが、難度は若干高め。よって、標準~発展レベルの問題集、例えば「名問の森」や「重要問題集」を用いて、頻出のテーマを数多く演習しておくとよい。また、受験生が手薄になりがちな原子からの出題も見られるため、しっかりと準備をしておくこと。