理科の選択について

予備校名:レクサス教育センター  掲載日: 2019/07/18

当校には現役東大生・その他最難関医学部の学生から選りすぐったT.A.(Teaching Assistant)が在籍しており、受験生の質問や日頃の悩みに答えてくれます。
今回のテーマは「理科の選択について」です。(東京大学医学部5年)


先日の大学受験まるごと相談会では保護者から理科の選択科目についての相談を受けたので、そのことに関して書いてみたいと思います。

まず、私の選択は物理化学です。
理由は好きだったからというシンプルなものです。
また東大受験においては物化が一番有利(物理地学という説もありますが地学選択のサンプル数が少ないのでここでは物理化学生物の3科目で話をします)というのも多少は加味したような、してないような、という感じでした。
志望校によっては指定されている場合もあります。
生物必須の医学部もありますし、逆に理工系だと生物だと受けられないこともあります。
強く志望する大学が決まっているならその受験科目は調べておきましょう。

私の各科目に対する印象は、
【物理】
最も暗記量が少ない。ただしそこからの計算は一番大変です。
暗記がない代わりに思考力勝負。
大問の中で問題のつながりがあるため、(1)で躓いたりミスしてたりすると一気に点を落とすデメリットも有るが、流れに乗れれば短時間で点数を取れる科目です。
個人的にはかける労力が少なくて点数が取れるコスパの良い科目だと思ってます。

【化学】
学校のカリキュラム的に必修なことが多いのかほとんどの人がとる科目。
暗記はまあまあ多いが煩雑な計算は少ない(稀に有効数字3桁を求められると計算が大変、物理は文字式の変形、化学は具体的な数字を扱うことが多い)。
知識さえ頭に入れればパターンの決まった問題も多く点数は安定することが多いです。

【生物】
暗記量は多いが難易度の高い問題になると思考力も問われる。
私は選択してないので、受験レベルの話はできないのですが、医学部に入って最も役に立つ科目であるのは間違いないです。
化学も使いそうだと思うかもしれませんが圧倒的に生物の知識が役に立つ場面が多いです。
なので実は東大のある医学部の科目の試験に東大生物の過去問が大問1つ出たことがあります。
解くのに時間がかかるイメージがありますが、将来役に立つものをやりたいなら取るべきだと思います。
逆に言うと医学部の勉強で人に関する内容は上書きされるので、今しかできない物理を取るというのありだと思います。

と色々と述べましたが、入試において絶対的にこれがいい!という選択はないと思います。
受験までかなりの時間を費やすことになるので、嫌いだけど物理のほうがいいのかな・・・という選び方をするより好きな科目を選択するとこを強く勧めます。
後悔のない選択をするため多くの人に相談して、最終的には自分で決めて受験に向けてその科目を磨いてください。

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