予備校名:メディカルフォレスト 掲載日: 2019/09/10
どうしても医師になりたい
小学生の頃から医師である父親や叔母の影響を受けて、医師になると漠然と思っていました。しかし、当時は小、中、高の一貫校に行っていたこともあり、勉強に対してのモチベーションがなく成績も散々なものでした。とくに中学校に入学した頃は下から数えた方が早く、担任の先生からも医学部はこのままでは受からないと言われるほどでした。
この状況が変わったのは、中学3年生の頃です。祖母が大腸癌で入院し、抗がん剤の治療により以前とは別人となってしまったことで、多くの人を救えればよいと思ったことがきっかけでした。
なぜ医師になりたいかをはっきりさせる
「なぜあなたは医師になりたいのか」をはっきりさせることが必要だと思います。なぜなら、面接で志望動機について深く聞かれるのはもちろんのこと、入学後に勉強に対してのモチベーションを失ってしまい、留年を繰り返し退学になってしまうケースが多々あるからです。医学部入学後の試験は専門的なことで非常に難しくかつ覚えることも沢山あるため、少しでも気を緩めたら留年します。留年すると国立大学はまだしも私立は多額の学費が余分にかかってしまうので注意が必要です。
また、留年をすると孤立する可能性が高くなり、大学に行かなくなり出席が足りなくなり落第するという負のスパイラルに陥る確率が高くなります。医師になりたいという動機は様々あると思いますが、収入が現時点で高い職業であるといった理由を志望理由にするのはあまりよくないと思います。なぜなら、医師の給料は世間が思っているほど高くないからです。東京の医師の年収は40歳で790万と大企業の社員とあまり給料が変わらないにもかかわらず、私大の場合6年で3000万近くの学費がかかります。また、医学部定員増加により医師の数が飽和になることや社会保障費の削減および人工知能による診断などによりさらに年収が下がることが大いに予想されます。こうしたことから、経営能力がある医師以外では医師という職業で大金を稼ぐのは難しいと思います。例えば心臓外科医になって多くの人の命を救いたいといった明確な目標がないと医師になるのは厳しいと思います。