東京慈恵会医科大学の傾向と分析

情報提供:医系専門予備校 メディカル ラボ
2025年04月時点の情報です。

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東京慈恵会医科大学について

アドミッションポリシー

本学のカリキュラムを修得し、卒業時に求められる能力を達成できる学生として、日々の学修と多様な経験の中から以下の能力を入学時迄に身に付けている人を求めます。

1.変化する社会、多様な文化や人々の中での医療ニーズを学び、社会における医師の職責について学修することができる。
2.多様な個性・異文化の人々と交流ができる。
3.汎用的技能としての数理的スキル、論理的思考力、問題解決能力を有する。
4.自らの考えをまとめ、それを表現し、他者との対話を通じて協調的に新しい知識を創造できる。

入学試験では、数理的スキル、論理的思考力、問題解決能力については、理科・数学の筆記試験で、異文化理解および英語でのコミュニケーション能力の一部を英語の筆記試験で評価します。自己を表現し、他者を理解し、社会における自己の役割について考える能力を面接試験で、他者に対して自分の考え方を論理的に伝える能力を小論文で評価します。さらに、知識を基に状況を理解し、どのような行動が適切か判断する力を面接および小論文で評価します。

学部基本情報

入試に関する問い合わせ先 入試事務室/〒105-8461 東京都港区西新橋3-25-8
TEL:03-3433-1111(内線2153・2154)
募集要項の請求方法 テレメール/西新橋キャンパス内で配布(キャンパス内のコンビニで販売)
※詳細は大学のホームページに記載。
大学ホームページ

http://www.jikei.ac.jp/

学部所在地

問合せ先に同じ。 Google Map

アクセス 都営地下鉄三田線御成門駅下車、徒歩約3分。東京メトロ日比谷線神谷町駅下車、徒歩約7分。
学部学科・定員 医学部=医学科105
大学院 医学研究科=医学系専攻
おもな付属施設 附属病院(本院)、葛飾医療センター、第三病院、柏病院、晴海トリトンクリニック、総合医科学研究センターなど。
沿革 明治14年創設の成医会講習所が前身。大正10年に旧制の東京慈恵会医科大学となり、昭和27年に新制の東京慈恵会医科大学医学部となった。

東京慈恵会医科大学の入試問題の出題傾向と分析

英語

読解量がやや減少。読解内容が理解しやすくなり、23年度よりやや易化した。しかし、選択肢の紛らわしさは変わらず、私立大医学部の中でもかなり難しい部類に入る。語彙レベルが高いにもかかわらず、語注がない。そのためハイレベルな語彙力を養ってから、高度な内容の英文の読解練習が必要になる。その際には段落要約など内容理解だけではなく、空所補充対策として単語・熟語など細部まで意識するとよい。最終的には過去問で選択肢を吟味する練習も行う。読解内容も設問もレベルが高いので市販の問題集だけでは不十分なため、英文雑誌などを読む習慣をつけるとよい。

数学

大問2以降は完答が難しい問題が多いが、21年度以降は易化傾向にある。24年度の大問2・4は見慣れた内容で取り組みやすかっただろう。微分法・積分法、確率、空間図形が頻出で、整数や複素数平面も出題されている。昔は計算重視の出題だったが、近年は論理重視になっている。証明問題も頻出で論理性が要求されており、しっかりとした答案を書くことが必要な問題が出題されている。難関大の典型問題を一通りこなした上で、標準レベル以上の問題集の解答を参考にして答案作成の練習をしておくとよい。

化学

大問3題。23年度より1題減少したが、問題量は従来通り。大問1は電気化学で易しめ。大問2・3は各トピックに関連する項目で構成され、合否を分ける問題がある。ローソン試薬(Lawesson's Reagent)や生物由来のテルペン(terpene)類など特殊な物質について、正確に内容をくみ取って解答しよう。本番では、解くべき問題の選択が多少必要である。目新しい問題があるので、過去問や難関国公立大の良問と併せて資料集やWeb情報で調べる機会をつくろう。

生物

23年度と同様に大問4題構成の記述式。例年、計算問題は数問出題され、論述問題は大問ごとに数題含まれている。24年度は描図問題も出題された。典型的な計算問題の演習や、論述問題の答えを短時間でまとめる訓練が必要となる。ほぼ毎年出題される実験問題のように時間のかかる問題が多いため、できる問題から素早く解いていかなければならない。「生態と環境」や「生物の進化と分類」の分野から出題されることもあるので、これらの分野もおろそかにせずに学習しておくこと。

物理

22年度以前の約10年間は、生物(人体)や日常生活に絡めた物理の問題が出題されていたが、23年度、24年度と傾向が大きく変わり、物理の理論的解析が主となった。過去の人体に関連する問題も難度が高かったが、ここ2年出題されている問題も、非常に難度が高い。また、24年度からは、問題に「物理の記述問題では、記述内容の深さや脈絡の豊かさに加えて、それを筋道立てて他者に伝える姿勢を重視する」という文章が付加された。これは24年度で出題されたような論述問題を今後も出題し、それを重視することを示唆していると考えられる。ただやみくもに問題集を解くのではなく、高校物理の内容から逸脱するような発展的な参考書などを用いて、理解を深めておくとよいだろう。

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