産業医科大学の傾向と分析

情報提供:医系専門予備校 メディカル ラボ
2023年12月時点の情報です。

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産業医科大学について

アドミッションポリシー

産業医科大学医学部は、産業医学の振興と優れた産業医の養成を目的として設置された我が国唯一の医学部です。
 労働環境と健康との関係についての高度な学識を有することが出来るように、標準的な医学教育カリキュラムに加えて、独自の産業医学教育を行い、働く人々の病気の予防と健康の増進に貢献し、健やかに働き豊かに暮らせる社会の実現に寄与できる医師の育成を行っています。
 以上の目的を十分に理解し、それを遂行し得る学生を全国から募集します。
 医学部の「求める学生像」及び「大学入学までに身につけておくべき教科・科目等」は、次のとおりです。

<求める学生像>
  1 産業医として活躍したいという明確な目的意識を持っている。
  2 臨床医学のみならず予防医学や健康増進にも深い関心を持っている。
  3 医師として生涯にわたり自ら物事の本質を考え、探究する意欲を持っている。
  4 幅広く医学の知識を修得し、発展・応用することができる能力を有している。
  5 豊かな人間性と高い倫理観を備え、他者との協調性やコミュニケーション能力を有している。

<大学入学までに身につけておくべき教科・科目等>
  1 総合的かつ専門的な医学教育に対応できる高等学校教育科目全般における基本的学力を有している。
  2 医学知識を学習するための外国語科目の語学力を有している。

学部基本情報

入試に関する問い合わせ先 入試事務室/〒807-8555 福岡県北九州市八幡西区医生ヶ丘1-1
TEL:093-691-7295
募集要項の請求方法 大学のホームページ 
※詳細は大学のホームページに掲載。
大学ホームページ

http://www.uoeh-u.ac.jp/

学部所在地

問合せ先に同じ。 Google Map

アクセス JR鹿児島本線・筑豊本線 折尾駅西口からバスで産業医科大学病院入口下車。
学部学科・定員 医学部=医学科105
大学院 医学研究科=医学専攻、産業衛生学専攻、看護学専攻
おもな付属施設 大学病院、産業生態科学研究所、産業医実務研修センターなど。
沿革 昭和53年に開学した。

産業医科大学の入試問題の出題傾向と分析

英語

読解問題3題、自由英作文1題という構成に変化はない。読解問題1題は空所補充のみの出題で、残り2題は主に和訳・内容説明・内容真偽が出題される。自由英作文は毎年100語程度。大問1の空所補充対策としては、まず選択式の問題演習から始め、熊本大などの記述式へと移行する。大問2・3の読解問題対策は国公立2次対策問題集を利用する。大問4の自由英作文は、他大学のテーマで100語程度の英文を書く練習をする。最後に本学の過去問を3~5年分演習するとよい。

数学

大問1の空所補充は3年連続で医学を基にして問題文が作られており、戸惑う受験生もいたかもしれないが、理科のような単位変換をするだけ。大問2・3・4は2年前に易化して以降、難度に大きな差はない。過去には離心率やオイラー線などの知識を必要とする出題もあったため、解ける問題から確実に解く姿勢も大切だ。数学Ⅲは誘導なしでは難しい問題や計算が面倒な問題も含まれていることも多い。定積分の計算はこれまでも頻出。問題演習に取り組む際には、計算を工夫したり別解を考えるなどして、計算力・思考力を養っておくとよいだろう。

化学

大問3題で、20年度以降続くスタイル。2科目100分のため、解きやすい問題から取り組むことが大切だ。大問1では、次世代燃料としてアンモニアが扱われていた。化学に関する新しい話題も把握しておこう。計算問題では有効数字(23年度は整数指定以外、すべて有効数字2桁)、有機では構造式の記入例に気をつけよう。過去問にも良問が多いので、ぜひ取り組んでおこう。特に定量問題、工業的製法、環境に関する問題にも注意が必要だ。

生物

22年度と同様に大問3題構成の記述式。仕組みを説明させる記述などしっかりとした知識がないと解答できない問題が多いので、中途半端な知識だと正答できない。また、データの読み取り問題は、生物・生物基礎の知識をもとにして考察していくので、知識の使い方をあらかじめ練習しておく必要がある。記述や考察は一人での学習は難しいと思われるので、できれば学習を定期的に見てもらい、書き方や考え方の修正を行っていくことが望ましい。

物理

例年に比べ複雑な設定の問題や、思考力を要する問題が減り、やや易化した。しかし、2科目100分の試験時間を考えると時間的な余裕はあまりない。大問2のように、見かけの複雑な設定の問題が見られる。このような問題のほとんどは、簡単な組み合わせになっていることが多い。誘導に乗れるかが重要と言える。受験生には物理の理解はもちろんのこと、問題文の読解力、計算力が要求される。過去問を解く際には時間配分を意識しながら、確実に解ける問題から先に解く練習をしておきたい。

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