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2021 全医学部の進級(留年)・卒業試験・医師国家試験ランキング|今後の医学部入試はどう変

予備校名:太宰府アカデミー 掲載日:2021/10/13

こんにちは、総務の後藤です。

1週間ほど前に、文部科学省より「全医学部の進級・卒試・医師国家試験の合格率」の資料が公開されました。
記事の前半では「2021年度の進級・卒試・国試をランキング形式」でお伝えし、記事の後半では「今後の医学部入試はどう変化していくのか」予想してみます。

今回の記事では、


− 医学部の進級・卒試・国試ってどんどん難しくなってるの?


と、気になっている医学部志望の受験生・医大生に向けて記事を書いていきます。


初めに結論からお伝えします。

6年間を1度も留年せずに卒業する確率の全体平均は、
2020年度➡︎83.9% 2021年度➡︎84.0%

医師国家試験合格率の新卒全体平均は、
2020年度➡︎95.6% 2021年度➡︎94.8%

【結論】
卒業率は例年並みですが、国試合格率は減少(−0.8%)、よって昨年度より医師になるのは難しくなりました。


では、さっそく本題に移りたいと思います(ง •̀ω•́)ง


目次

1 (全医学部)進級・卒業試験・医師国家試験合格率ランキング
2 (私立医学部)進級・卒業試験・医師国家試験合格率ランキング
3 (国公立医学部)進級・卒業試験・医師国家試験合格率ランキング
4 医師になることが難化している原因について
5 今後の医学部入試はどうなるのか
6 まとめ


1、(全医学部)進級・卒業試験・医師国家試験合格率ランキング

文部科学省のデータを元に、全医学部医学科の進級・卒業・国試合格率のランキング表を作成しました。

まず、表の見方(進級率・卒業率・国試合格率)ついて、簡単にご説明します。

〜 進級率とは 〜
1年生〜6年生まで1度も留年しなかった人の割合

〜 卒業率とは 〜
6年間ストレートで進級し、卒業試験に合格した人の割合

〜 国試合格率とは 〜
卒業試験に合格した人が医師国家試験に合格した割合
※上記は、留年者を含みます

医学部の情報発信サイトでは、「国試合格率」がピックアップされがちですが、医学部志望の受験生は入学後の「進級率」の方が気になっている人が多いのではないでしょうか?だから、このランキング表は「卒業率」を基準に順位を付けています。



◆ トップランキング ◆

「%」は、「卒業率」➡︎「国試合格率」の順番です

1 東京大学      99.0% 95.6%
1 名古屋市立大学   99.0% 99.0%
3 京都大学      98.0% 92.5%
4 順天堂大学     96.9% 96.1%
5 三重大学      96.0% 93.7%
6 東京慈恵会医科大学 94.6% 97.5%
7 名古屋大学     94.0% 99.1%
7 神戸大学      94.0% 97.4%
9 千葉大学      93.5% 95.3%
10 慶應義塾大学    92.1% 98.2%

今年度、同率1位となった大学は、東京大学(昨年12位)と名古屋市立大学(昨年19位)です。名古屋市立大学は医師国試合格率も99%でかなりの高水準です。ただでさえ難関学部の医学科受験ではありますが、医学科の中でも難関校の大学名が並んでいますね…。


◆ ワーストランキング ◆

「%」は、「卒業率」➡︎「国試合格率」の順番です

1 川崎医科大学 64.2% 85.6%
2 産業医科大学 68.6% 96.6%
3 弘前大学   68.9% 97.3%
4 帝京大学   69.4% 93.8%
5 徳島大学   70.2% 98.1%
6 島根大学   70.5% 91.7%
7 近畿大学   72.1% 87.8%
8 福岡大学   72.7% 91.3%
9 兵庫医科大学 74.1% 93.1%
10 九州大学   74.3% 90.5%

卒業率のワーストランキングでは、川崎医科大学が最下位となりました。個人的に気になったのは、産業医科大学(昨年52位➡︎今年78位)、77位 弘前大学(昨年42位➡︎今年77位)、 70位 九州大学(昨年31位➡︎今年70位)の3校は、前年度と比較しストレート卒業の確率が大幅に減少しました。内部で大きな方針転換でもあったのでしょうか。


2、(私立医学部)進級・卒業試験・医師国家試験合格率ランキング


◆ トップランキング ◆

「%」は、「卒業率」➡︎「国試合格率」の順番です

1 順天堂大学       96.9% 96.1%
2 東京慈恵会医科大学   94.6% 97.5%
3 慶應義塾大学      92.1% 98.2%
4 東京女子医科大学    91.8% 92.5%
5 大阪医科薬科大学    91.0% 85.6%
6 昭和大学        88.0% 97.6%
7 自治医科大学      87.0% 100.0%
8 日本大学        86.1% 87.9%
9 金沢医科大学      85.5% 86.7%
10 日本医科大学      84.2% 95.9%

私立1位➡︎順天堂大学、2位➡︎東京慈恵会医科大学、3位➡︎慶應義塾大学という結果になりました。医学科の中では比較的に入学しやすい金沢医科大学が9位入っているのは素晴らしいです!東京女子医科大学は入学難易度に対して、いつも進級率や国試合格率が高水準です。女子医の学費値上げの余波がこのデータ反映される可能性があるのは、少なくとも5年後ですね。


◆ ワーストランキング ◆

「%」は、「卒業率」➡︎「国試合格率」の順番です

1 川崎医科大学  64.2% 85.6%
2 産業医科大学  68.6% 96.6%
3 帝京大学    69.4% 93.8%
4 近畿大学    72.1% 87.8%
5 福岡大学    72.7% 91.3%
6 兵庫医科大学  74.1% 93.1%
7 杏林大学    74.4% 96.7%
8 愛知医科大学  77.0% 98.2%
9 埼玉医科大学  80.5% 96.0%
10 東海大学    80.8% 89.9%

− 進級率って偏差値に比例するの??

と気になっている方もいると思いますが、医学部の場合はだいたいその考えで大丈夫だと思います。つまり、入学難易度の高い大学に合格すると、進級率も上がるということです。しかし、あくまで目安程度の指標です。例えば、医学科全体ランキング順位で、78位の産業医科大学、73位の近畿大学、71位の兵庫医科大学、66位の愛知医科大学はいわゆる私立の中堅医学部ですが「進級が厳しい…」と聞くことが多いです。


3、(国公立医学部)進級・卒業試験・医師国家試験合格率ランキング


◆ トップランキング ◆

「%」は、「卒業率」➡︎「国試合格率」の順番です

1 東京大学    99.0% 95.6%
1 名古屋市立大学 99.0% 99.0%
3 京都大学    98.0% 92.5%
4 三重大学    96.0% 93.7%
5 名古屋大学   94.0% 99.1%
5 神戸大学    94.0% 97.4%
7 千葉大学    93.5% 95.3%
8 秋田大学    91.5% 99.2%
9 横浜市立大学  91.1% 95.8%
10 大分大学    90.8% 95.8%


◆ ワーストランキング ◆

「%」は、「卒業率」➡︎「国試合格率」の順番です

1 弘前大学       68.9% 97.3%
2 徳島大学       70.2% 98.1%
3 島根大学       70.5% 91.7%
4 九州大学       74.3% 90.5%
5 旭川医科大学     74.4% 93.3%
6 和歌山県立医科大学  77.0% 94.8%
7 香川大学       77.2% 95.0%
8 岐阜大学       77.3% 97.9%
9 東北大学       80.3% 97.6%
9 新潟大学       80.3% 91.5%

さすが国立医学部…進級率が低くても、どの大学も医師国家試験合格率は非常に高いです。しかし、個人的には少し絞りすぎかなぁと思う大学もあります。例えば、上記のランキングで言えば、弘前大学、徳島大学、和歌山県立医科大学、香川大学、岐阜大学、東北大学の国試合格率は、ほぼ95%以上です。
…では、少し進級基準を下げてみてはどうでしょうか?(素人意見ですので、聞き流してください…)

旧帝大医学科の友人から、「国試前に教授がレポート提出を迫られてて大変…」という話も聞いていますので、どうか国試前はお手柔らかにお願いしたします (´ •̥  ̫ •̥ ` )


4、医師になることが難化している原因について


− なぜ、年々、医師になることが難しくなってきているのでしょうか?


一つの要因として挙げられるのは、各医大では、続々とグローバルスタンダード(国際標準)に合わせた新カリキュラムとなっているからです。

国際標準に合わせた新カリキュラムとは、つまり、臨床実習が劇的に増えたことを指します。

久留米大学では、2016年「新カリキュラム」を導入した際は臨床実習が56週➡︎66週となり、2018年「新々カリキュラム」になった際は66週➡︎76週になりました。おそらく、全ての医大でも同様に臨床実習が増えていると思います。この国際基準を満たした大学と認定されない限り、卒業生が海外で医師として働くのは非常に困難となります。

今まで通りの膨大な知識(CBT・卒試・国試の合格レベル)は必要なので、単純に臨床実習の負荷が増えた分、以前より進級しにくい状況が続くと推察できます。


5、今後の医学部入試はどうなるのか


この超少子化のご時世で、国公立の志願者数は7年ぶりに増加しました。しかし、これは共通テストの生物・倫理・倫理政経などの問題が大幅に易化し、平均点が70点になったことの影響もあり、強気の国立医学科への出願増に繋がったとも言えます。

一方、私立大学医学部の総志願者数は、前年より5000人減少。ただし、志願者数はのべ数なので、“受験生の実数”というよりも併願校の減少が影響しています。例年、地方の受験生は首都圏の大学を5校ほど受験しますが、コロナで移動を控え、併願校を絞っています。


個人的には、今後も医学部人気は落ちないと思っています。


今後も医師が人気な根拠としては社会的なステータスが高いこと。もう一つ人気が落ちない理由の一番わかりやすい指標は、年収です。

給与所得者  :年収 約360万円(中央値)

医師(副業含):年収 約 1700万円(中央値)

給与所得者の約5倍です。

さらに、安定した仕事は経済が不安定になればなるほど、その価値は上昇します。

安定した高収入の医師という職業は、人気が落ちる理由がありません。


ただ、研修医の4人に1人が「抑うつ状態」なると言われているほど、とんでもなく大変で責任を背負った仕事という一面もあります。この話は、長くなりそうなので切り上げます( ´•д•`; )


6、まとめ


ここまでの話をまとめると・・・

中長期的な視点で見ると、これからも医学部人気は衰えず、医学部に入学することも、医学部を卒業することも、国家試験に合格することも、徐々に難しくなってくるので「覚悟」を決め、1年でも早く医大に入学し、医師なることを目指しましょう!


いま、あなたが本気で頑張った経験は、今後の人生でとても大きな経験値になります。

そして、頑張るか、頑張らないか、決めるのは他でもない「自分」です。

どうせ、一回しかない人生なので、思いっきり生きたって心から言える人生がいいと思いませんか?


今を思いっきり生きるって、何より大切なことですよね。


では、本日のブログは以上です。

長々と書いてしまいましたが… 最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!




総務/広報 後藤 登

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