通学生について

川﨑:はじめに、横浜校に通う生徒さんの通学圏について教えて下さい。
澤田:はい。生徒の8割~9割は神奈川県内ですね。その中のさらに8割くらいが「横浜市」と地元の割合が多いですよ。なかには、静岡から通って来る生徒もいますけど。ちなみに、現役生は「通学」、浪人生は「一人暮らし」が多いという傾向もあります。
川﨑:なるほど、現役生と浪人生ではそんな違いがあるんですね!では現役生と浪人生の割合についても教えて下さい。
澤田:現役生と浪人生は「どちらも50%程度」です。本来、浪人生なら「東京の予備校に通う」というケースが多いので少ない印象かも知れません。しかし、神奈川県内の医大を第一志望としているため、当校に通うという生徒も半数を占めています。
川﨑:現役生でいうと、どの高校の生徒が多いですか?
澤田:そうですね、「桐蔭学園」「公文国際学院」「関東学院」など中高一貫の私立高の生徒が多いです。帰宅路からは外れてしまいますが、積極的に通ってくれています。
在籍チューターについて

川﨑:横浜校にはチューターは何名くらいいるんですか?
澤田:現在は29名です。昨今はチューター採用を増やしていて、神奈川だけでなく都内の大学からも多くの大学生が来てくれています。
川﨑:凄いですね!29名は、かなり多いほうだと思うんですが、もっと増える予定なんですか?
澤田:そうですね。チューターを必要とする一番の理由は、「大学進学後のリアルな話」を聞けることだと思うんです。大学での生活や勉強内容などは生徒には興味深いことだし、話を聞くことで生徒達のやる気も高まっていくんですよ。やっぱり一番聞きたい話は自分の「志望大学」の状況です。そのために、様々な大学の医学部生にチューターとして来てもらっています。
川﨑:確かにそうですね!ちなみに、どの辺の大学からが来てくれているのでしょうか?
澤田:神奈川県と都内を中心に多数の大学から来てもらっています。県内では、横市・北里・東海あたりです。都内からは慈恵・日本医科・昭和・東京女子医科などですね。他の予備校ではなかなか聞けない話ばかりなので、大いに参考にしていただきたいと思います。
大学入試の特徴について

川﨑:神奈川県内の医学部の面接入試は、どんな特徴がありますか?
澤田:面接の特徴としては、北里大学が「集団討論」を採用している点が挙げられます。論理的な思考や周囲の意見を聴く力などが求められます。一方、東海大学は、面接はオーソドックスで「小論試験」が特徴的ですね。なかでも「地域医療」に関する出題傾向が強いと言えます。
川﨑:面接よりも「小論文のほうが特徴的」という点は意外です。では、小論対策はどのようにおこなっていますか?
澤田:一般的に小論文の対策は「基礎科目が終わってから」と後回し。どの予備校も9月以降から始める傾向があります。しかし、当校では、一年間継続して小論文の学習に取り組むようにしています。それは、「書く力」も他の科目同様、一朝一夕では身に付かないからです。やっぱり継続して学ぶ必要があるんですね。さらに、小論文の学習は「読解力」を身に付けるにも効果的なんです。「読解力」とは現代文の解答力などではありませんよ。「物事を熟考し本質から理解する能力」や、「答えなき問題に答えを見出す能力」など指します。すなわち読解力は、大学進学後も、社会に出てからも必要な能力なのです。
川﨑:大学入試と人材育成の2つの面から、早期から小論文対策をおこなっているんですね。
澤田:はい、そのとおりです。一般の試験科目においても、物事の本質から考えることができれば、暗記に頼る必要もなくなります。全体の学習効率が上がるので絶対におすすめです。
受験生へのメッセージ
川﨑:それでは最後に、受験生へのメッセージをお願いします。
澤田:偏差値にしても、得意・不得意科目にしても、それぞれ個人差があります。でも「努力する才能」は全員平等に持っています。思い通りにいかないからといってやめてしまったら、これまでの努力の多くがムダになってしまう。何が悪かったのかをしっかり考えて、次に同じミスをしないように再び努力しましょう。「継続して学ぶ」「言い訳をしない」「絶対に諦めない」は、誰でも必ずできること。合格した先輩たちもそうして乗り越えてきました。皆さんも、すぐに諦めずに努力をし続けてください。
(※本記事は2022年1月時点での内容になります。)