通学生について

川﨑:はじめに、立川校に通学している生徒さんの通学圏はどの範囲かお伺いできればと思います。
玉井:当校の場合は、八王子、青梅、国分寺、国立などの東京西部から来る生徒が多いです。現役生でも桐朋高校・穎明館高校・国学院久我山など校舎近くの高校の生徒が多いですが、最近では成城や成蹊からも増えています。また他県から来る生徒が他の校舎よりも多いのは特徴的だと言えます。
川﨑:他県も含め、広範囲から通われているのですね。近くに寮があることが理由にもなっているのでしょうか?
玉井:そうですね。校舎から徒歩圏内に二食付きの寮があることはかなりメリットに感じてもらっているようです。受験シーズン、他県から都内に試験を受けにくる生徒は、前日会場の近くのホテルに泊まるなどの煩わしさがありますが、東京都内の寮であれば、試験当日もいつもどおり朝食をとってから会場に向かえるのでストレスも少なく試験に臨めるのではないでしょうか。
川﨑:毎日のリズムを崩さずに試験を迎えられるのはいいですね。他県から来る生徒は何割ぐらいいますか?
玉井:およそ2割ぐらいです。高校卒業後に他県から来る生徒もいるので、生徒の約半数は浪人生です。
川﨑:立川校の生徒さんはどこの大学志望の方が多いでしょうか。
玉井:慈恵、順天堂、東京医科を目標にしている傾向があります。また、自宅から通えるという理由で杏林を受験する生徒も数多くいます。
在籍チューターについて

川﨑:少し話が変わりますが、チューターはどこの大学の人が多いのですか?
玉井:杏林生が一番多いです。その他、慈恵や東医など校舎に近い大学の学生を中心に構成されています。
川﨑:チューターさんはどんな業務を担当されているのですか?
玉井:主に質問対応、試験監督、採点などを担当してもらっています。立川校ではチューターも含め受験に向けた雰囲気が大切だと考えているので、明るく元気なチューターを数多く採用しています。その為ラボ内で比較しても活気のある校舎と自負しています。
大学入試の特徴

川﨑:立川校では杏林大学を受ける生徒が多いようですが、杏林の試験の特徴はどんな点でしょうか?
玉井:杏林大学は問題数が多くて各問題のレベルも高いので全体的に難易度は高いです。高いレベルでの正確さとスピード感を求められていると感じます。また問題数が多いので全て解くことは非常に困難です。解答速度のみではなく、問題の取捨選択の判断能力も求められています。
川﨑:面接などに関してはいかがでしょうか?
玉井:杏林大学では面接シートを基に質問をされ、根本的に医師としての適性を判断するケースがほとんどです。医学部生としての学生生活がはっきりとイメージできていて、その為に何が必要なのかということをわかっている回答が好まれます。立川校では、実際に面接官をされる先生、附属病院で勤務されている先生、学生相手に講義をされている先生とのお付き合いもあります。地域ならではのネットワークや人脈から生徒さんにお伝えできる情報は豊富にあるので、受験対策として大いに参考になると思います。
受験生へのメッセージ
川﨑:最後に、医学部を目指す人達へのメッセージをお願いします。
玉井:受験生には「切り替える力」が必要です。学力は試験当日に合格レベルに達するように計画されているはずなので、過去問の結果で一喜一憂する必要はありません。冷静に学習を進めていき最終的に偏差値の高い大学に受かる生徒を何人も見てきました。普段、勉強するときから気持ちの切り替えをイメージしてください。 また受験当日は、試験が終わったらその日のうちに復習をしてほしいです。違う大学同士でも似た問題が出ることもありますから。 そして保護者の方には、気持ちの面でのバックアップをお願いしたいです。終わって帰ってきたら「どうだった?」ではなく、「明日も頑張ろうね」など気持ちの切り替えがしやすいフォローをして欲しいと思います。
(※本記事は2021年1月時点での内容になります。)