通学生について

川﨑:まずは、神戸校に通学している生徒さんの通学圏はどの範囲かお伺いできればと思います。
東:神戸市内からがおよそ5割ですね。交通の便もあって姫路、西宮、尼崎、淡路島辺りが多いですね。少数ですが徳島県からも週末を利用して通ってくる生徒もいます。当校は食堂つきの寮を完備していますので、暮らしの利便性も高く、地元を離れて来てくれる生徒も増えています。
川﨑:食事は健康を保つためには重要ですから、そういう面での受験生の負担が減るのはありがたいことですよね。
東:やはり一人暮らしをする受験生にとって、「住まい」はとても重要ですから。校舎も徒歩圏内にあればその分、勉強する時間も取りやすいですからね。全力で受験に挑むために、できるだけベストな環境を用意するように務めています。
川﨑:ということは神戸校では、浪人生の方が多いんでしょうか?
峯本:はい、全体の6割くらいが浪人生ですね。でも全員が寮生というわけではないんです。寮生の割合は全体の2割くらい。通学する生徒の方が多いですよ。
川﨑:現役生についてですが、通学圏も広い中で、どの辺りの高校から来る生徒が多いのでしょうか?
峯本:一部の高校に偏っておらず、わりとバラバラです。具体的に学校名を申し上げますと、淳心学院、甲陽学院、六甲高校、滝川高校、須磨学園、甲南高校、柳学園などですね。県立高校もありますが、多いのは私立高校になります。
チューターについて

川﨑:続いて、チューターさんについてお伺いしますが、どの大学の学生さんが多いのでしょうか?
東:現在は、全員神戸大学の医学生になります。当校のチューター採用試験をクリアし、さらに生徒の様々な質問に対応できる人材となると、神戸大の学生が多いという印象です。神戸大は「再受験生」の学生も比較的多いので、そういう面で採用につながっている部分もあります。やはり年齢も上で、受験で苦労した経験も多いので、教え方にも説得力があるなと感じています。
川﨑:確かに、再受験となると一層厳しくなると言われているだけあって、経験豊富なのも頷けますね。また、苦労した経験も受験生の良い心の支えにもなるでしょうから。ちなみにチューターさんは、どんなお仕事をされているのでしょうか?
峯本:メインは質問対応です。後はテストの採点や事務処理などをお手伝い頂く場合もありますが、やっぱり生徒からの質問対応がほんとに多いので。あとは、受験シーズンになると願書のチェックもお手伝いしてもらいます。
東:願書は、名前や住所を書くだけでなく、大学によっては「1000文字書かないといけない」という場合もあるんです。それが面接にも関わる資料になるので、志望動機など誤字脱字はもちろん、内容もチェックしています。そういう場合は、小論文の先生なども含めてアドバイスするようにしています。
大学入試の特徴について

川﨑:兵庫医科大の面接や小論文に関して、何か特徴的なところがあれば教えて下さい。
東:面接の中身において「深く掘り下げて意見を求められる場合がある」ということに注意はしておく必要があります。調査書までしっかり見られていると思うので、自分の考えをブレなく確立させておかなければなりません。小論文は「現代文の試験」に近い内容となります。読解・要約なども日頃から医療ニュースの切り抜きなどを使って養っています。
川﨑:医療ニュースと言うのは先生方が小論文対策などにご用意されているんですか?
東:はい。チェックしておくべき医療ニュースは切り抜いて掲示するだけでなく、印刷して小論文、面接対策として、要約したり、意見を書かせたりします。小さな積み重ねを毎日やるかやらないかで、2次試験の合格にも大きく影響してきますからね。
峯本:あとは科目試験のお話になりますが、兵庫医科は「捨て問」という誰も解けないような難しい内容が出題されるという傾向もあります。捨て問に過剰な時間を割くことなく、自分が解ける問題を確実に得点することが重要なことだと思います。
受験生へのメッセージ
川﨑:最後に受験生へのメッセージをお願いします。
東:今の偏差値がどうであれ、受験は何が起こるかわからない。無理だと思っていた生徒が大逆転で合格を勝ち取るケースも何度もありました。だからこそ「最後の最後の最後まで諦めない」ことが大切です。模試で失敗したからと言って「もう一年か・・・」なんて思うことはない。自分を信じて努力し続けてください。
峯本:私はいつも「今日やることをリストにしよう」と生徒たちに言っています。どれだけの時間でどれだけの事ができるかを自分でしっかり自覚し、そして「決めたことを実行できる人になる」ことが大切だからです。勉強はやった分だけ成績はどんどん伸びる。そして「私はこれだけやってきた」という自信と勇気が、きっと良い結果に繋がると信じています。
(※本記事は2019年12月時点での内容になります。)