通学生について

川﨑:まずは、鹿児島校の生徒さんの通学圏について教えてください。
牧野:鹿児島市はもちろんなんですけど、それ以外で言うと、霧島市や加治木高校がある始良市、薩摩川内市や垂水市などから通っている生徒さんもいます。今はオンライン授業を受けられますので、鹿屋市や宮崎県の都城市など遠方にお住まいの生徒さんでも対面授業と遜色ない個別授業を受けることができます。
川﨑:現役生と浪人生の割合はどのくらいでしょうか?
牧野:だいたい半々くらいですね。
川﨑:どこの高校の生徒が多いんですか?
牧野:私立だとラ・サール高校、志學館高校、鹿児島実業高校などですね。 公立だと鶴丸高校や甲南高校などです。医学部に特化した対策を高校だけで行うのは難しいということで、生徒はもちろん、先生方も情報面などでサポートさせていただいています。
川﨑:意外と公立の生徒も多いんですね。
牧野:そうですね、半分くらいは公立高校です。
川﨑:それは意外でした。やっぱり、鹿児島大学の医学部を目指す生徒が多いんですか?
牧野:そうですね。仮に私立の医学部に受かっても、国立に落ちたら浪人する生徒もいるくらいですからね。
川﨑:鹿児島大学一本で考えている人もいるということですか?
牧野:そうなんですよ。鹿児島大学以外を受けない人も多いんです。模試を受けても、志望校の欄に鹿児島大学しか書かない生徒が多くて(笑) そもそも、高校の指導が国公立主義なんです。私立は滑り止めという感覚が強いですね。
川﨑:逆に私立専願という人はいないんですか?
牧野:私立専願者も増えてきています。早くから科目や受験校を絞って対策をすることで、合格を勝ち取る生徒が増えています。今は私立のレベルも相当高いので、知らないご両親には医学部の受験事情を正しく伝えて、親子で考えるキッカケを作るようにしています。
川﨑:ちなみに、鹿児島大学一本で考えている生徒は私立を受けないんですか?
牧野:もちろん受けるように薦めていますね。仮に国立一本だったとしても、センター試験から前期試験まで約1ヶ月くらい時間が空くので、福岡会場で受験できる私立は数校くらい受けた方が試験慣れもするしいいよって話はしています。現役生は特に試験の経験がなく、雰囲気にのまれて本来の実力を発揮できないケースも多いので、国立に受かる可能性を高めるためにも、試験の経験値を積んだ方がいいですね。
在籍チューターについて

川﨑:チューターは鹿児島大学の医学部生ですか?
牧野:そうですね。全体で12名が在籍しています。
川﨑:チューターのお仕事は質問対応がメインになりますか?
牧野:もちろん質問対応はありますし、事務作業もありますね。あとは、生徒と年齢も近いですし、現役の医大生なので、学校での話や受験時代の話なんかも割と多いと思います。
川﨑:生徒から積極的に質問に来ることって多いんですか?
牧野:入校したばかりの頃はやはり少ないですね。なので質問に行くように声掛けをしています。「質問ができないってことは、分かってないってことだよ!」と生徒には言っていて。実際に質問が多い人の方が合格している傾向が強いので、そこは理由も含めてしっかりと伝えてます。あとは単純にチューターから「分からないとこある?」と聞くようにさせています。
川﨑:ちなみに鹿児島校が行っている独自の取り組みって何かありますか?
牧野:生徒は学習記録を毎日つけているんですけど、プラスアルファで一言コメントを書いてもらうようにしていて、担任はそのコメントを見てコメントを返すようにしています。あとは、講師から学習状況以外で気になった点などを報告してもらって、生徒の日々の変化に気付けるようにしています。
川﨑:精神的なフォローも含めてですか?
牧野:そうですね。例えば、一言コメントにネガティブなことが続くケースがあるんですけど、そういうときは話を聞いてフォローすることもありますし。担任はもちろん、講師やチューターも含めてチームで連携しながら、密にフォローするようにしています。
鹿児島大学医学部入試の特徴

川﨑:鹿児島大学の特徴について教えてください。
牧野:厳しい面接も多いと聞くので、そういう面接に慣れるための練習をしたりします。分かって練習していると、随分気持ちも楽になると思うので。
川﨑:知らないまま厳しい面接を受けると、冷静に対応ができないですね。他には何かありますか?
牧野:鹿児島大学の二次試験はそんなに難しくないので高得点勝負なんですけど、基礎が分かっている医学部受験生であれば、そもそもそこまで差がつかないんです。なので、面接勝負になることがありますね。あと、面白いところで言うと、アドミッションポリシーに理科と英語の高い知識と能力が必要って明確に書かれているんですよ。それもあってか、例えば英語で言うと、英検の準1級をとるとセンター試験の英語の点数を満点(200点)に換算してくれます。
受験生へのメッセージ
川﨑:ありがとうございます。最後に受験生へのメッセージをお願いします。
牧野:どれだけ医師になりたいのか、という気持ちが一番大事だと思います。しっかりとした気持ちを持っている人であれば、必然的に今何をすべきかが見えてくると思うので、私たちスタッフはその気持ちに応える環境を用意して、全力でサポートしていきたいと思います。
(※本記事は2022年1月時点での内容になります。)