通学生について

川﨑:はじめに、広島校に通学している生徒さんの通学圏はどの範囲かお伺いできればと思います。
若林:通学している生徒は広島市内の生徒を中心に、福山や東広島、呉などから通っている生徒もいます。浪人生に限らず高校生でも、山口から通学してくる生徒が増えてきていますね。
川﨑:現役生と浪人生の比率はいかがでしょうか?
若林:当校では現役生が半分ほどいて、高1から通っている生徒もいます。
川﨑:広島校では現役生が増えてきているのですね、現役生ではどの高校から来ているのでしょう?
若林:広島学院、広島大学付属、ノートルダム清心、AICJ、修道、城北や女学院などの中高一貫校の通学者が多いです。
川﨑:中高一貫校の生徒が多いのですね、広島校には寮もあるそうですが、寮に入っている生徒さんはどれぐらいいらっしゃいますか?
若林:1割ぐらいですね。当校では、全体のうち9割近くは通っています。寮では無く、自立するために近くのマンションで一人暮らしを選択する生徒もいます。
川﨑:広島校の生徒さんはどこの大学を目指しているのでしょうか?
若林:まずは地元ということで広島大学を目指し、その後自分のレベルに合わせて全国から国公立私立問わずに選んでいますね。ですが、傾向としては私立でも近場に落ち着くことが多く、福岡大学や久留米大学、川崎医科大学などを受験する生徒が多いです。
在籍チューターについて

川﨑:少し話が変わりますが、広島校のチューターさんはどこの学生が多いのですか?
若林:現在は、広島大学医学部の学生のみで10名が在籍しています。
川﨑:それは県内だと広島大学しか医学部が開設されていないからでしょうか。
若林:もちろん、それもあります。ただ、その理由に加えて、特に高校生は学校選抜型入試も視野入れているので、未受講科目を含めた定期テスト対策を行い、高評定を狙うためです。広島大学の学生であれば、当然ですが古文や漢文の指導もできますし、広島市内の高校出身者も居ますから、定期テストで何をしておくべきかもわかるという理由もあります。
川﨑:確かに広島大医学部であれば優秀な学生さんばかりですし、安心感もありますね。
大学入試の特徴について

川﨑:広島大学の試験において何か特徴はありますか?
若林:広島大学は小論文もなく面接もごく一般的なことを聞かれます。その分、学科に比重を置いた対策が必要です。共通テストに変わってからは、共通テストのリーディングとリスニングの配点が、多くの国公立大学と比べてリスニング問題の比重が大きいことも特徴で、対策が必要です。さらに配点比率では、いっけん二次試験勝負の大学に見えますが、二次試験の出題が標準的であるために高得点勝負となってしまいます。高得点勝負の出題の大学での二次逆転は簡単でありません。
川﨑:二次試験の特徴はありますか?
若林:広島大学の二次試験で、最も大きな特徴は2つの配点方式が用意されていることです。特徴的な理科を重視したA配点と一般的な各教科均等のB配点があります。理科が得意であればA配点で攻めるという戦略もありますし、バランス型であればB配点を選択することになります。また、出題自体が特別難しいわけではないですが、どの範囲もまんべんなく出題されるので苦手な分野や単元を作らないということも重要です。記述式の対策としては、広島大学に限ったことではありませんが、しっかりと自分の意図が伝わる答案を作成することが重要です。自分で答えが分かっていても、読んでもらえる答案を作成できなくては得点になりません。メディカルラボでは、普段の授業のノートのとり方の指導を通じて、自然と解答作成の作法も身につくように指導しています。
川﨑:なるほど、記述試験ならではの解答の作成方法ですね。その他に広島校独自で取り組まれていることはありますか?
若林:これは広島大学のみではなく、どの大学を受ける生徒にも言えることですが、基礎的な力を身に着けた上で本当に使える応用力が身に付きます。その為、当校では公式や問題の本質を徹底的に理解させるところから取り組んでいます。その上で、生徒の習熟度に合わせて講師陣で問題を選び応用力を身に付けさせるという方針です。
受験生へのメッセージ
川﨑:最後に、医学部目指す人達へのメッセージをお願いします。
若林:医学部入試の難しさは説明するまでも無いことでしょうが、医学部に絶対合格するんだという気持ちがブレなければ必ず合格は勝ち取れます。ただし、戦略も方針も無く、がむしゃらにやれば良いわけではありません。重要なのは、今までのやり方にこだわらずに「自分が合格できるやり方でやる」ということです。すべての授業がマンツーマンで個別指導のメディカルラボであれば、あなたが合格できる方法を早く見つけられる可能性が高いです。これまでの成績や学力が合否を決めるのではなく、これから何をするかが未来のあなたの医学部合格を決めます。現状の成績で医学部合格を諦めてはいけないことだけは、絶対に伝えておきたいです。
(※本記事は2021年1月での内容になります。)