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良き地域医療を考えるにあたって

予備校名:大阪医進予備校 掲載日:2015/09/29

 先週のホームルームの続きで、良き地域医療について生徒の皆さんに考えてもらうことにしました。テーマは『「終末」の老人の「生」と「死」はどうあるべきだと思うか』です。良き地域医療を考えるにあたって終末医療のあり方を抜きにして考えることはできないと思います。非常に難しいテーマだと思うのですが、生徒たちはどのように考えているのか気になるところです。
 最近では延命治療に最善を尽くすのではなく、患者の痛みや不安を取り除くことに最善を尽くし、最期を穏やかに迎えるようにしようという、いわゆる「緩和ケア」に力を入れている病院があると聞きます。どちらがいいのかを判断することは非常に難しい事だと思います。そこで、生徒たちに直接聞いてみたところこんな意見が返ってきました。

(A君の場合)
 例えばガンの治療に使う抗がん剤を投与する際は、きちんとその効能から副作用までを患者やその家族に説明する。それからどうするかは患者の意思を尊重し、自分の意見は押し付けない。
(B君の場合)
 老人に対して延命治療は無理にさせないほうが良い。例えば抗がん剤などを使って患者にとって苦痛を伴うような治療をするくらいなら、痛みの緩和に努める。治すより痛みを和らげる方向で進めていく。
(C君の場合)
 大病院だと病気の治療を最優先に考えるために、例えばガンであれば抗がん剤を無理やり患者や家族に勧めるようなことをしがちだが、じぶんはそうはしたくない。患者はもちろんのこと、家族の方ともじっくりと相談の上で、了解を得られるのであれば、最終的には痛みを緩和して家族と残りの時間を穏やかにすごしてもらう。

 等の意見が出ました。どうやら無理な治療を施すよりかは痛みの緩和に力を入れる、患者、家族の意思を尊重するというのが生徒たちの意見のようです。

 近年の医学部入試において、学力を判定するだけではなく、受験生の人間性やものの考え方を見るための小論文や面接を必須としている大学が殆どです。それだけ、医師になるためには学力だけではなくその適正をしっかりと判断しようというのでしょう。今回のテーマについても近頃ではよく話題にされています。生徒たちにもよく考えてほしい問題です。

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