予備校名:メディカルフォレスト 掲載日: 2019/09/07
模試と過去問をうまく活用する
模試は大切にしてください。模試は自分の位置を知る目安にもなりますし、本番のイメージトレーニングにもなります。私は入試本番の朝と昼に食べる物、会場に入る時間を決めて、それと同じように模試に臨んでいました。このおかげで、入試当日は模試と同じ程度の緊張感で迎えることが出来たと思います。
しかし、模試はあくまで指標です。判定が良くても落ちることは有りますし、逆にあまり良くなくても受かる人もいます。これは特に私立医学部に対して言えることだと思います。
なので、判定が悪いからといって、模試の成績をあげるための勉強はしないでください。
模試に出る問題と入試本番の問題、与えられる時間には大きく差があるので、模試のための勉強をしても、入試の点数には、全くとは言いませんが結びつき辛いです。その代わりに、模試で間違えた問題はノートにまとめておくと良いと思います。このノートは自分の弱点だけが集められた問題集でもあるので、何回か見直すだけでも、力がつくと思います。
始めの方にも書いた「自分の現状」を知るのには、模試以外にも過去問が使えます。まずは過去問を早めの段階(夏前など)で解いてみて、あとどのくらいの学力が必要なのかを自分で自覚することで、夏の学習の密度に差が出ると思います。
その後は、秋過ぎあたりからまた過去問を解き始めます。だいたいの志望校の過去問は年内に終わらせてください。直前期に過去問ばかりに時間を割くのは、本番に過去問が出るわけでは無いので時間がもったいなさ過ぎます。直前期は過去問の復習と、足りないと感じた分野と、前期と後期の授業、模試ノートの復習を行ってください。
過去問を解くときは、本番と同じ時間から始めてみたりと、常に入試当日を意識するといいと思います。また、模試のノートとは別に自分の解答と解いたときの反省点や感想、時間配分をノートに書いておくといいです。次に解くときは、そのノートを見ながら反省点を改善していきます。さらに、ある程度大学別に枠を分けておくと、入試直前に対策を練るときや、自分が比較的点を取りやすい大学を調べるときに便利です。